チャールズ国王が現地時間14日、君主に即位してから初めての誕生日を迎えた。当日はバッキンガム宮殿とウィリアム皇太子夫妻の公式SNSが祝福メッセージと写真を公開した。国王は74歳の誕生日をプライベートで祝ったが、生前のエリザベス女王と同じように公式誕生日が制定されるかどうかは明らかになっていない。

チャールズ国王が74歳の誕生日を迎えた英時間14日午前、バッキンガム宮殿前で衛兵交代を行った王室騎兵連隊(Household Cavalry)の軍楽隊が『ハッピーバースデートゥーユー』を演奏した。

その後、ロンドンのグリーンパークでは王立騎馬砲兵(Royal Horse Artillery)が、1時間後にはロンドン塔で名誉砲兵隊(The Honourable Artillery Company)が祝砲を放った。

王室メンバーの誕生日は、プライベートで祝福するのが伝統となっている。生前のエリザベス女王は4月の誕生日を家族で祝い、6月の第2土曜日は国民と祝福する公式誕生日に制定されていた。当日はパレードなどを行う祝賀行事「トゥルーピング・ザ・カラー」を開催し、女王と王室メンバーが宮殿のバルコニーに登場するのが恒例だった

女王が9月に崩御後、君主に即位したチャールズ国王に今後、公式誕生日が定められるかどうかは今のところ未定だ。

国王が74歳の誕生日を迎えた当日には、ウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃の公式Twitterが祝福メッセージと写真を公開した。

投稿ではグレーのスーツにブルーのネクタイを締めた国王が大きく微笑んでいる写真に、「国王陛下が、幸福な誕生日を過ごされることをお祈りします!」と言葉が添えられた。


この日はバッキンガム宮殿の公式Twitterも国王が微笑む写真を公開し、「本日、国王陛下が素晴らしい誕生日を迎えられることを願います」とメッセージを添えた。

するとフォロワーからは「国王、誕生日おめでとうございます!」と祝福コメントで埋めつくされ、他にも「楽しくて安らかな一日をお過ごしください。ゴッド・セイブ・ザ・キング!」「国王万歳!」といった声が多数見られた。


また同日、バッキンガム宮殿のSNSでは国王の誕生日を記念する新たなポートレートを公開した。国王がウィンザー・グレート・パークにある巨大な樫の木にもたれかかっているもので、その姿は国王が亡き父エディンバラ公フィリップ王配から同公園の保護官の役割を引き継いだことを表したものだ。

国王は誕生日の前日となる13日、ロンドンのホワイトホールで開催した戦没者追悼式「リメンバランス・サンデー」で戦没者慰霊碑“セノタフ”に赤いポピー(ひなげし)の花輪を献上した

国王に続いてウィリアム皇太子や王室メンバーが花輪を捧げ、隣にある建物のバルコニーではカミラ王妃とキャサリン皇太子妃が立ち、式典の様子を見守っていた



画像は『Clarence House 2022年6月14日付Instagram「The Prince of Wales and The Duchess of Cornwall」』『The Prince and Princess of Wales 2022年11月14日付Twitter「Wishing a very happy birthday to His Majesty The King!」』『The Royal Family 2022年11月14日付Twitter「Wishing His Majesty The King a very happy birthday today.」』『The Army in London 2022年11月14日付Twitter「Guns are firing in the Green Park!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)