ヘンリー王子夫妻のドキュメンタリー番組が配信されてその内容に批判が相次ぐ中、ヘンリー王子は同番組について「全く後悔していない」と強気の姿勢を見せているようだ。王室との確執が深まる一方、王子は同番組を通じて自分達の苦悩を理解してもらいたいと願っているという。
英メディア『The Mirror』『Daily Mail Online』が報じた。

現地時間8日、Netflixのドキュメンタリー番組『ハリー&メーガン』の最初の3エピソードが配信された。ヘンリー王子夫妻の王室離脱という重大な決断を記録した同番組では、夫妻と2人の友人達のインタビューも含まれている。

配信を受け、ヘンリー王子の亡き母ダイアナ妃の親友だったという人物が英メディア『The Mirror』にこう語った。

「ヘンリー王子は、父チャールズ国王と兄ウィリアム皇太子がこの番組を見たうえで自分とメーガン妃が直面した苦悩を完全に理解してもらいたいのです。またドキュメンタリーのシナリオと、自分とメーガン妃がどのように出会ったのかを伝えられたことを喜んでいます。」

「ドキュメンタリーを制作し配信した理由は、自分達の人生について真実を共有するためで、ヘンリー王子は世界に聞いて欲しかった物語を語ったと感じており、全く後悔はしていません。」

ヘンリー王子はこの番組が自身と王室との間に深い溝を作ったと示唆する報道があるにもかかわらず、王室とある種の「平和」を作りたいという。


前出の人物はさらにこう述べた。

「ヘンリー王子夫妻は、夫妻の英国での経験についてどう感じているか、国王とウィリアム皇太子夫妻がより深い理解を持つことを期待しています。ヘンリー王子は和解への希望を持ち続けています。人々がどう思おうと、彼は父と兄を愛しているのです。」

自身とメーガン妃を理解して欲しいと願うヘンリー王子だが、“メグジット”で祖母のエリザベス女王に示した彼の無礼な態度にウィリアム皇太子は腹を立てているという。

ヘンリー王子は祖父のエディンバラ公フィリップ王配の追悼式に出席しなかったばかりか、王配の入院中にオプラ・ウィンフリーとのインタビューが放送され、王室内における人種差別を批判するなど女王に対して無礼な態度を示してきた。

また同人物は「ウィリアム皇太子がいずれは見るだろうと言われるこのドキュメンタリーだが、皇太子が心を変えることはほとんどないだろう」と述べている。


10日に公開された『ハリー&メーガン』の新しい予告編では、2018年5月に執り行われたヘンリー王子夫妻の結婚披露宴の様子が紹介されているがウィリアム王子キャサリン妃(ともに当時)は登場しない。

ウィリアム王子(当時)は結婚式で新郎だったヘンリー王子の付添人の代表“ベストマン”という重要な役を務めたにもかかわらず、映像に兄の姿は一切含まれていないのだ。


王室への批判、兄への敬意が感じられない中での和解や一方的に自分達を理解して欲しいというヘンリー王子の思いは身勝手すぎるのではないだろうか。



画像3枚目は『Netflix US 2022年12月11日付Instagram「Harry & Meghan reminisce about their whirlwind first dance as husband and wife.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)