ヘンリー王子とメーガン妃に対して、来年5月に開催するチャールズ国王の戴冠式に出席しないようにと警告する声が高まっている。ヘンリー王子夫妻は8日にドキュメンタリー番組を配信開始したが、その内容が王室への批判をしていると物議を醸したばかりだ。
こういったことを受け、英国の元政治家は「もし彼らが来たら、ブーイングを浴びるのは当然だろう」などと懸念している。

Netflixによるヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー番組『ハリー&メーガン』が配信開始したことで、その内容が大きな波紋を呼んでいる。

8日に配信したパート1のエピソードでは、ヘンリー王子が王室では人種に対する無意識な偏見があると主張したり、メーガン妃エリザベス女王に初対面した時の“カーテシー(お辞儀)”のジェスチャーを大袈裟にモノマネする場面が見られた

番組でヘンリー王子夫妻が王室に対してこのような表現をしていることを受け、英国の元政治家や軍人、歴史家などが、夫妻はチャールズ国王の戴冠式に出席すべきではないと声を揃えて警告したことを英メディア『Daily Mail Online』が報じた。

戴冠式は来年5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われる。儀式には王室メンバーも出席するが、ヘンリー王子夫妻の出席については明らかになっていない。


これについて元英保守党のデヴィッド・メラー氏は「彼らは戴冠式に来るべきではありません。断固としてです。彼らは家族を裏切ることで金儲けをしている。英国国民が彼らに来て欲しくないということを、明確にするべきです」と語った。

さらに「もし2人が現れたら、ブーイングを浴びるのは当然だろう。悲しいカップルだ。
現状のままでは、何の希望もない」と加えた。

元保守党の党首イアン・ダンカン・スミス氏は「それほどまでに王室が嫌いなら、なぜ戴冠式への出席に興味を持つのだろう」と疑問を呈した。

一方、王室歴史学者のレディ・アントニア・フレーザーは「彼らが来ないことを願います。なぜならこの日は、国王と王妃が注目されるべきなのですから」と語った後、皮肉たっぷりにこう続けた。

「もし彼らが来た場合、カメラマンが無駄な時間を費やすのではと心配しています。彼らはハリウッドに留まり、手を繋いでさえいれば良いのです。」

退役軍人のクリス・パリー少将は「彼らは王族としての権利を失ったと思います。
物事を記録して報告することにより、信頼できないということを自ら示しているのですから」と語り、次のように説明した。

「戴冠式は彼らにとって別のレッドカーペットのイベントであり、踏んだり蹴ったりになるでしょう。彼らは、式典の尊厳と重要性に合致していません。」

同メディアの世論調査によると、アンケート対象者の約半数がヘンリー王子夫妻を戴冠式に出席させるべきではないと考えていることが明らかになったという。

またヘンリー王子を王位継承者から除外し、サセックス公爵の称号を剥奪すべきだと考える人は、夫妻の現在の地位を維持すべきだと考える人の2倍に膨れ上がったそうだ。

画像は『Netflix US 2022年12月5日付Instagram「Harry & Meghan.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)