キャサリン皇太子妃が、チャールズ国王から新たな称号を与えられた。バッキンガム宮殿の発表によると、皇太子妃はウィリアム皇太子の役職を引き継ぎアイリッシュガーズの大佐に任命されたという。
宮殿は先日、国王の公式誕生日「トゥルーピング・ザ・カラー」を来年6月17日に開催すると発表したばかりだ。

英メディア『Evening Standard』が現地時間22日、キャサリン皇太子妃ウィリアム皇太子の役職を引き継ぎ、近衛歩兵連隊アイリッシュガーズ(Irish Guards)の大佐に任命されたと報じた。バッキンガム宮殿が正式に発表したという。

大佐の役職を退いたウィリアム皇太子は、父チャールズ国王の後を引き継ぎ、近衛歩兵連隊ウェルシュガーズ(Welsh Guards)の大佐の称号を継承する。

宮殿によると、近衛歩兵連隊グレナディアガーズ(Grenadier Guards)の大佐に任命されたカミラ王妃を含む3名の王室メンバーが、近衛歩兵(Foot Guards)の大佐に就任するという。

グレナディアガーズの大佐の称号は、かつてアンドルー王子に与えられていた。
しかし王子が今年1月に軍の称号などを剥奪されて以来、役職は空席のままだった。英近衛師団における他の連隊の大佐の役職については変更しないとのことだ。

バッキンガム宮殿は先日、チャールズ国王の公式誕生日を祝う「トゥルーピング・ザ・カラー」の記念式典を2023年6月17日に開催すると発表したばかりだ。式典の数週間前となる5月6日には、国王の戴冠式がロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われる

チャールズ国王の誕生日は11月14日だが、この日は家族と祝福することになっている。そのため英国では君主の公式誕生日として、毎年「トゥルーピング・ザ・カラー」の祝賀式典が盛大に開催されるのだ。


同式典は260年以上続いている伝統で、1,400人以上の兵士と200頭の馬、400人からなる軍楽隊がパレードを行う。パレードはバッキンガム宮殿からザ・マルを通り、「ホースガーズ・パレード」と呼ばれる広場に到着した後、再び同じルートで宮殿へと戻ることになる。

チャールズ国王にとって即位後の初となる祝賀式典では、国王とウィリアム皇太子が馬に乗ってパレードに参加する予定だ。

この後バッキンガム宮殿のバルコニーには国王をはじめとする王室メンバーが勢揃いし、英空軍によるフライパスを見守るのが恒例だ。

画像は『The Prince and Princess of Wales 2020年11月8日付Instagram「On #RemembranceSunday」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)