ウィリアム皇太子夫妻の末っ子ルイ王子(4)が、サンドリンガムの教会前に集まった群衆の視線を独り占めにした。毎年恒例のクリスマス礼拝に初参加した王子は教会から出た後、家族とともに集まった人々と交流したが、王子が母親のもとを離れて突然走り出すというハプニングがあった。しかしその理由が感動的だったため、群衆は幼い王子の行動にすっかり魅せられたようだ。

現地時間25日、英ノーフォーク州にあるサンドリンガム・エステートに王室メンバーが集結し、現地にあるセント・メアリー・マグダレン教会のクリスマス礼拝に歩いて向かった。

毎回恒例となる王族の行進では、チャールズ国王カミラ王妃が先頭を歩き、その後ろをウィリアム皇太子キャサリン皇太子妃が、3人の子供達であるジョージ王子(9)シャーロット王女(7)ルイ王子を伴って歩いた。

ルイ王子はこの日、サンドリンガムでの行進デビューとなったこともあり、より一層注目を集めた。

王子は膝丈のネイビー色のコートの中にバーガンディ色の半ズボンをはき、黒いソックスとローファーを合わせた可愛らしい姿で登場。礼拝後には、家族と一緒に教会前で待ち受けた人々との交流を楽しんだ。

英メディア『Daily Mail Online』によると、キャサリン皇太子妃は花束を手渡してくれた少女に「素敵な朝を過ごした?」と尋ねたそうだ。少女が「はい。あなたは?」と聞き返すと、皇太子妃は「素晴らしい朝でした。ありがとう。今朝は早起きしたんですよ」と答えたという。

すると群衆の1人が会話に加わって「子供達は、たくさんの素敵なプレゼントを貰いましたか?」と問いかけると、皇太子妃は「可愛いものを、たっぷりと貰いました」と返答したそうだ。

また英サフォーク州から来た71歳の女性は、ウィリアム皇太子に「サンタが子供達のところに来ましたか?」と聞くと、皇太子は「彼らは、プレゼントを十分にもらいました」と笑顔で答えてくれたと明かしている。

皇太子一家はその後も人々と交流を続けていたが、ルイ王子がキャサリン皇太子妃の手を強く引っ張り、早く歩き出そうとする場面も見られた。

当日、ルイ王子は群衆からいくつかのプレゼントを受け取っており、両手には“ゴンク(尖がり帽子を被った小人)”の人形やパディントンベアなどを持ちながら歩いていた。またパディントンベアの絵を受け取った際には、キャサリン皇太子妃に見せに行くという微笑ましい瞬間もあった。

この他にも群衆が撮影した動画では、ルイ王子が突然キャサリン皇太子妃のそばを離れ、前方を歩く父と兄、姉に駆け寄る姿が映っていた。

その動画によると、ウィリアム皇太子とジョージ王子、シャーロット王女はすでに前方へと進んでおり、群衆の前ではキャサリン皇太子妃とルイ王子が交流を続けていた。

しかし父と兄、姉が歩き去ったことに気付いた王子は慌てた様子になり、ゴンクとパディントンベア、小さな花束を両手に抱えたまま、3人の家族のもとへ一目散に駆け出したのだ。

ルイ王子は「シャーロット!」と呼びながら走り出し、ようやく3人に追いついた。そしてファンから受け取った小さな花束をシャーロット王女に手渡して、にっこりと笑う姿が映し出された。どうやら王子はこの花束を姉に渡したかったようで、その後ウィリアム皇太子は微笑んで王子の頭を撫でていた。この瞬間を見た人々は心を打たれたようで、あちこちから感嘆するため息が漏れていた。

ルイ王子の微笑ましい姿を見た人は、SNSで「我らのキュートなルイ王子が大好き。とても愛らしい」「彼は面白い子だね。取り残されたくなかったんだろう」「群衆の誰かが、シャーロットに送る花束をルイ王子に手渡したのでしょう」「貰った花束をシャーロット王女に渡したかったのよね」などとコメントしている。



画像は『The Royal Family 2022年12月25日付Instagram「Members of the Royal Family arriving at St Mary Magdalene Church in Norfolk for a Christmas Day service earlier today.」』『Chris Ship 2022年12月25日付Twitter「George,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)