4年前から少しずつ鼻が隆起しカリフラワー状に変形してしまった男性が、レーザー治療によって人生を取り戻した。治療前の男性は人目が気になり、自信をなくして殻に閉じこもるようになっていたという。
『Daily Record』などが伝えている。

スコットランドのダンバートンに住むアラン・フィンドレーさん(Alan Findlay、56)は2018年、鼻の右側に赤みやほてりが繰り返し現れ、凹凸ができて膨らみ始めた。

アランさんは皮膚の慢性炎症性疾患「酒さ」を発症しており、症状は日に日に悪化、かかりつけ医から皮膚科医を、そこからさらに形成外科を紹介された。

「正直なところ、診察は怖かった」と明かすアランさん。医師には「治療は難しいし、仕事を何日も休まないといけない。それに実際に治療を開始できるのは先になる」と言われ、随分落ち込んだという。しかしそうしているうちに酒さは進行。鼻の結合組織が増殖し、隆起して変形する「鼻瘤」になり、人と会うのが苦痛になっていった。

アランさんは「2020年になると症状が急激に悪化した。でもコロナ禍でかかりつけ医には診察さえしてもらえず、とりあえずステロイド剤を使っていたよ。でも効果はなく、そのうち周りから鼻の異常を指摘されるようになって自信をなくし、外出するのを控えるようになったんだ」と語り、このように続けた。

「あの頃は、自分がまるで映画『エレファント・マン』の主人公のようだと思っていた。
それでますます殻に閉じこもるようになってね。鼻瘤が私のメンタルヘルスに影響を及ぼしたのは間違いないよ。」

ちなみに酒さは、初期段階で治療をすれば鼻が変形するまで悪化しないというが、アランさんの場合は重症で鼻が肥大化しカリフラワー状に変形、昨年のクリスマスは毎年訪れていた義理の息子の家にも行かずどん底まで落ち込んだという。

そんなアランさんを黙って見ていられなかったのが妻ローワンさん(Rowan、58)で、ネットでグラスゴーの審美クリニック「エヴァー・クリニック(Ever Clinic)」を見つけ出して夫を説得、アランさんはレーザーで鼻瘤を切除する治療を受けたのだった。


同クリニックのコーマック・コンヴェリー医師(Dr.Cormac Convery)によると、アランさんの鼻瘤はこれまでで最も重症なケースの一つだったそうで、レーザー治療は3月と5月の2回に分けて行ったという。1回目は5時間、2回目は2時間半を要しており、アランさんは治療後の外見や精神面の変化についてこう述べている。

「1回目の治療後、鏡に映る自分を見るとすぐに気分が良くなった。まだ鼻は赤かったけど、自信が湧いてくるのを感じたんだ。それに勤務している照明専門の会社も1週間の休みを取るだけで復帰できたよ。」

「かさぶたは3月から5月までの間に取れて、その後は本来の鼻の形が見えてきた…。5月のレーザー治療は鼻の形を整えるもので、今はもう2018年以前の鼻に戻っているよ。」

「あのクリニックの治療のおかげで、私は人生を取り戻すことができた。失った時間もね。外出することが増えて、今では疲れを感じるほどだよ!」

なお鼻瘤の原因についてははっきりとは分かっておらず、紫外線、化粧品、アルコールや香辛料、薬剤の副作用や過度なストレスなどが影響していると考えられているという。

画像は『Daily Record 2022年12月24日付「Scots ‘Elephant man’ undergoes life-changing treatment for facial deformity」(Image: Tony Nicoletti)(Image: UGC)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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