Netflixで配信されたドキュメンタリー『ハリー&メーガン』をきっかけに家族との確執が浮き彫りになったヘンリー王子夫妻。「王室へのさらなる攻撃」と言われるヘンリー王子の自叙伝『SPARE』がまもなく発売されるが、そんななかメーガン妃が自叙伝の出版を準備しているという。
英メディア『Daily Mail Online』、米メディア『OK Magazine』などが報じている。

Netflixドキュメンタリー『ハリー&メーガン』で明らかになった父チャールズ国王や兄ウィリアム皇太子との深刻な亀裂、ヘンリー王子夫妻が主張した王室内の人種差別、さらにメーガン妃への不当な扱いは王室を動揺させた。

ヘンリー王子は自叙伝『SPARE』を1月10日に発売するが、家族との確執が確実に悪化することは想像に難くない。だが今度はメーガン妃が自叙伝を出版する準備をしているというのだ。ヘンリー王子夫妻に近い関係者はこのように話している。

「王室時代に脚光を浴びたメーガン妃は、当時について全て率直に伝えることを考えており、自叙伝を作ることを検討しています。
あらゆる手段を講じるつもりですよ。」

ヘンリー王子夫妻は2021年、出版社「ペンギン・ランダムハウス(Penguin Random House)」と4冊の本の契約を結んだと伝えられた。

ヘンリー王子は『SPARE』のために当時約31億円(約1840万ポンド)の前金を受け取ったと言われ、メーガン妃は2021年6月に同出版社から児童書『The Bench』を発売している。また夫妻は「ウェルネス」の本を作成中とも噂されている。そして4冊目の本は、メーガン妃の自叙伝になるとみられているのだ。

女性の権利やメンタルヘルス、人種差別などその他の問題に対する率直な意見を述べるメーガン妃には「選挙で当選する野心を持っているのではないか」といった多くの憶測が飛び交っており、あるハリウッドの関係者は英紙『The Mail on Sunday』にこう語った。

「正直なところ、メーガン妃が自分のストーリーを発表しないなら、それは驚くべきことだと思います。
『SPARE』は明らかにヘンリー王子にとって自身を語るチャンスですが、妃も同様に説得力があります。つまり、この世の中で何人の女優が王子と結婚することができるのか、メーガン妃はヘンリー王子と結婚した女優なのです。」

同関係者は「もしメーガン妃が政治的野心を抱いているのであれば、さらに意味があります」と付け加え、ビル・クリントン氏、バラク・オバマ氏、ドナルド・トランプ氏が大統領へ立候補する前に自らの信念を書籍で発表していたことを指摘した。


メーガン妃はアメリカの名門政治家であるケネディ一族と親しく、2022年12月には「ロバート・F・ケネディ人権財団」から王室内の人種差別に反対する声をあげた「英雄的な姿勢」とメンタルヘルス分野での功績が称えられてヘンリー王子と共に「リップル・オブ・ホープ賞」を受賞した

またメーガン妃はフェミニズム活動家のグロリア・スタイネムさん(Gloria Steinem、88)と仲が良く、現在もリベラル(自由主義)な政治に深く関わっているという。グロリアさんの友人は「メーガン妃とグロリアは、社会正義と女性の権利という点で非常に一致した強い意見を持っています。グロリアは彼女に声を上げるよう促しているのです」と語っている。


ヘンリー王子は父と兄を取り戻したいと願いながら、王室を非難し続けている。一方のメーガン妃は王室を非難しつつ、アメリカで富と名声を得られるように自身が注目を浴びる準備を整えているのかもしれない。2023年もヘンリー王子夫妻に“沈黙”の文字はないようである。

画像2、3枚目は『Vogue 2022年12月1日付Instagram「After months of speculation,」』『Penguin Random House 2022年10月27日付Instagram「We are excited to bring to readers」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)