ヘンリー王子(38)のインタビュー番組が現地時間8日に放送されることに先立ち、英国で新たなトレイラーが公開された。映像は王子が、英ITVのジャーナリストで長年の友人であるトム・ブラッドビー氏からインタビューを受ける様子だ。ヘンリー王子は、2019年にウィリアム王子(現ウィリアム皇太子)と激しく衝突した時のことや、違法薬物の使用疑惑、家族との和解についてなどの質問に答えている。

ヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』が今月10日に発売されることを受け、現地時間8日に英国と米国で王子へのインタビュー番組が放送されることになった。

英国ではITVの配信サービスITVXで『Harry: The Interview』と題した特別番組で配信し、米国ではCBSの番組『60 Minutes』で放送するほか、パラマウント+(プラス)でも配信される。

今月2日には番組のトレイラーが初公開されたばかりだが、6日には英ITVによる新たな予告編が披露されたのである。

映像は、ヘンリー王子が同局のジャーナリスト、トム・ブラッドビー氏からのインタビューに応じている様子だ。ブラッドビー氏はITVの元王室担当記者で、ヘンリー王子のロイヤル・ウェディングに招待されるなど、長期にわたる友人関係にある。

同氏は、ITVが2019年に放送したドキュメンタリー番組『Harry and Meghan: An African Journey』で、独占取材を担当。メーガン妃の体調を気遣い「大丈夫ですか?」と尋ねたことから、妃が涙を浮かべて感謝したのは有名な話だ

そんなブラッドビー氏によるインタビューの新たなトレイラーが公開される前日、英メディア『The Guardian』がヘンリー王子の回顧録の一部抜粋を掲載したのである。その内容は、2019年にウィリアム王子(以下、当時)がメーガン妃のことを「気難しい」などと烙印付けしたり、ヘンリー王子を激しく罵り、あざが残るほどの身体的暴力を加えられたと主張したものだった

そして今回のトレイラーでは、ヘンリー王子が、2019年にウィリアム王子と口論した当時を回想する場面が流されるのだ。

王子は「ここでは、フラストレーションのレベルが違っていた。僕は長年、“強烈な怒りの感情”を抱えていた。そしてあの時、僕と同じ“強烈な怒り”を兄の中に見たんだ」と話した。

そして「兄は、僕に殴り返して欲しかった。だけど僕は、そうしない方を選んだ」と明かしている。

この後ブラッドビー氏はヘンリー王子の回顧録の内容に言及し、「(本の中では)かなりの量のドラッグが出てきますね。マリファナ、マジックマッシュルーム、コカイン。これは、みんなを驚かせますよ」と尋ねた。すると王子は同意したようにうなずき、「認めることが大切だ」と答えている。


映像の最後には、ヘンリー王子が家族との確執について、このように説明する場面が映されている。

「僕は和解を望んでいるが、まずは何らかの説明責任が必要だ。今のところ、真実は片方だけのストーリーにあるといわれているよね? だけど、すべてのストーリーには2つの側面があるんだ。」



画像は『Chris Ship 2023年1月6日付Twitter「NEW:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)