ヘンリー王子(38)が、兄ウィリアム王子とキャサリン妃(ともに当時)のロイヤルウェディングでベストマン(花婿の介添人)を務めたのは「白々しい嘘だった」と明かした。ヘンリー王子は自身の回顧録『Spare(原題)』でベストマンのスピーチを兄から拒否されたことや、兄の友人達に恥をかかせないためにベストマン役を演じさせられたなどと不満を綴っている。


今月10日に発売されるヘンリー王子の回顧録『Spare』が、スペインの書店で5日に誤って販売された後、同著を入手した英メディア『Daily Mail Online』と『The Sun』ではその一部を抜粋して続々と掲載している。

これまでにはヘンリー王子が兄ウィリアム王子(以下、当時)と共に、父チャールズ皇太子(以下、当時)に対して「カミラ夫人(当時)と結婚しないで」と懇願したことや年上女性との初体験の思い出、違法薬物の使用疑惑などについて綴ったことが明らかになっている。

新たに両メディアが紹介したのは、ヘンリー王子が2011年4月29日、ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われたウィリアム王子とキャサリン妃(以下、当時)のロイヤルウェディングに出席した時を回想する部分だ。

当日のヘンリー王子は、ウィリアム王子の正式なベストマン(花婿の介添人)としてチャールズ皇太子と共にベントレーに乗り寺院へ向かったという。

挙式では、ヘンリー王子とキャサリン妃の妹ピッパ・ミドルトンさんが花婿と花嫁の介添人として後部を歩いた。ピッパさんは花嫁介添人の中でリーダーにあたる役割の「メイド・オブ・オナー」に選ばれていた。



しかしヘンリー王子によると、自身が務めたベストマンの役目はすべて見せかけだけの演出だったというのだ。

ヘンリー王子は挙式後のレセプションで、伝統的なベストマンのスピーチをさせてもらえず、実際にはウィリアム王子の親しい友人ジェームズ・ミード氏(James Meade)とトーマス・ヴァン・ストラウベンジー氏(Thomas Van Straubenzee)がスピーチを行ったそうだ。

ヘンリー王子は同著で「ウィリーは、僕がベストマンとしてスピーチをすることを望まなかった」と記し、ウィリアム王子の2人の友人に恥をかかせないようにベストマン役を演じさせられたと主張。そして自身が兄のベストマンを務めたことは「白々しい嘘だった」と断言した。

この他にも同著では、挙式数時間前のウィリアム王子について「昨夜に飲んだラム酒のせいで、ほろ酔い加減だった」と明かしている。

この時兄弟は車に乗り、バッキンガム宮殿に向かう大通り「ザ・マル」の沿道に集まった群衆から歓迎を受けていた。
車中でヘンリー王子は「酒臭いぞ」と言うと車の窓を開け、ウィリアム王子にミントのキャンディーを差し出したそうだ。

画像3枚目は『Penguin Books 2022年10月27日付Instagram「On 10 January 2023,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)