ヘンリー王子が米TVのインタビュー番組で、かつてカミラ王妃はメディアに情報をリークしていたと明かした。王子は、父チャールズ皇太子(当時)と愛人関係にあったカミラ夫人(当時)が「悪役だった」と表現。夫人が自身のイメージアップを図るために「メディアと情報交換をしていた」と言い、その結果「危険な存在となった」と主張した。

ヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』の発売に先立ち、現地時間8日に米CBSの番組『60 Minutes』で王子へのインタビューが放送された。

同日、英国ではITVの特別番組『Harry: The Interview』でジャーナリストのトム・ブラッドビー氏による王子へのインタビューが放送された。王子は回顧録の内容についての質問に答え、メーガン妃とキャサリン妃(当時)が「初対面の時から馬が合わなかった」など、王室に関する爆弾発言を続けた。

米CBSで放送されたインタビューは、ジャーナリストのアンダーソン・クーパー氏が担当。その中でヘンリー王子は、カミラ夫人(以下、当時)とメディアが親密な関係にあったと暴露したのである。

同インタビューで王子は、亡き母ダイアナ妃が1995年11月に放送した英BBCの番組『パノラマ』のインタビューにてジャーナリストのマーティン・バシール氏に明かした衝撃的な言葉に言及した。

ダイアナ妃は「この結婚には3人が絡んでいる」と告白し、夫チャールズ皇太子(以下、当時)がカミラ夫人と愛人関係にあることを示唆して世間を驚かせたのだ。

ヘンリー王子は当時のカミラ夫人について、「彼女は悪役だった。彼らの結婚生活の中では、3人目の人物だった」と表現した。

チャールズ皇太子とダイアナ妃は、1996年8月28日に離婚が成立。しかし約1年後の1997年8月31日、ダイアナ妃は仏パリで事故死した。その後皇太子とカミラ夫人は交際を続け、2005年4月に結婚した。

番組で王子は、カミラ夫人がチャールズ皇太子と結婚するために、これまでの“愛人”という印象を打ち消してイメージアップし、自身の評判を取り戻そうとメディアに働きかけていたことを次のように明かしたのだ。

「彼女は自分のイメージを回復する必要があった。そのために英国中のマスコミの中でコネクションを築いた。そのことが彼女を危険な存在にさせてしまったんだ。」

そして王子は、カミラ夫人とマスコミの関係について「お互いが積極的に情報を交換していた」と親密であったことを示唆した。

ヘンリー王子の回顧録では、自身がカミラ夫人と初対面した時のことが綴られている。さらに同著では、ウィリアム王子(当時)と一緒にチャールズ皇太子のところに行き、カミラ夫人と「結婚しないでほしい」と懇願したことも明かしている

インタビューで王子は当時を振り返り、父の再婚に反対した理由をこのように説明した。

「僕達は、そうする必要はないと思っていた。それが良いことではなく、害をもたらすことになると思ったからだ。それに父がその人と一緒に居るだけで、十分だと思った。(結婚する)必要はないのに、なぜそこまでするんだ?」

そして「僕達は父に幸せになって欲しかったし、彼女と一緒に居て幸せそうな姿を見ていた。だから当時は、そのままで良かったんだ」と加えた。



画像は『60 Minutes 2023年1月8日付Instagram「Prince Harry said that for years after his mother Princess Diana’s death,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)