チャールズ国王とカミラ王妃が、2023年の公式クリスマスカードを公開した。掲載された写真は、5月に国王の戴冠式記念として撮影したポートレートの1枚だ。
夫妻が戴冠式の「ローブ・オブ・エステート」を纏い、バッキンガム宮殿のスローン・ルームで寄り添いながら立つ姿が写っている。

バッキンガム宮殿の公式SNS「The Royal Family」が現地時間9日、チャールズ国王カミラ王妃による今年のクリスマスカードを公開した。

カードの写真として選ばれたのは、5月6日にロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われたチャールズ国王の戴冠式を記念する公式ポートレートだ。

写真は戴冠式後、バッキンガム宮殿のスローン・ルーム(王座の間)で、ロンドンを拠点とするフォトグラファーのヒューゴ・バーナンド氏(Hugo Burnand)によって撮影された。同氏は2005年に執り行われたチャールズ皇太子カミラ夫人(ともに当時)のロイヤルウェディングや、国王の戴冠式前のポートレートを担当した。

バッキンガム宮殿はこれまでに戴冠式の公式ポートレートを6枚公開してきた。
そして今年のクリスマスカードに掲載されたのは、未公開だった7枚目の写真だ。


チャールズ国王が聖エドワード王冠を被り、メアリー王妃の王冠を被るカミラ王妃と赤いカーペットが敷かれた階段の上に並んで立つ姿を捉えたものだ。

チャールズ国王が纏っているのは、紫色のシルク・ベルベット生地に金色の刺繍を施した「ローブ・オブ・エステート」だ。このローブは1937年に国王ジョージ6世が戴冠式で着用したもので、ロンドン最古のテーラー兼ローブ・メーカー「Ede & Ravenscroft(イード&レイヴェンスクロフト)」が保管し、戴冠式のために準備を整えた。

カミラ王妃の「ローブ・オブ・エステート」は「Ede & Ravenscroft」が新たに制作したもので、「王立裁縫学校(Royal School of Needlework)」でデザインと手刺繍が行われた。


そしてローブの下には、王妃のお気に入りである英ファッションデザイナー「Bruce Oldfield」によるドレスを纏っている。
アイボリー色のドレスには野草のモチーフに加え、王妃の子ども達と孫達の名前、愛犬達の姿などが刺繍されている。


国王夫妻のクリスマスカードが公開されると、フォロワーからは次のようなコメントが寄せられた。

「とても素敵。我々の国王と王妃をとても誇りに思います。ロイヤルファミリーが、素晴らしいクリスマスを過ごされることを願っています。」
「戴冠式後初めて迎えるクリスマスにふさわしい、ゴージャスな写真だ。」
「他の人々と同じように、人生の重要なイベントをフィーチャーしたクリスマスカードは素敵ね。普通は結婚式や赤ちゃん誕生の時とかだけど、彼らの場合は一大行事が戴冠式だっただけなのよ。」

画像は『The Royal Family 2023年4月4日付Instagram「As the countdown to the Coronation continues,」、2023年12月9日付Instagram「This year’s official Christmas card features a photograph of The King and Queen taken in the Throne Room at Buckingham Palace on Coronation Day by Hugo Burnand.」、2023年5月8日付Instagram「As the Coronation weekend draws to a close,」「An official portrait of Her Majesty The Queen following her Coronation on 6th May.」「An official portrait following the Coronation of King Charles III and Queen Camilla on 6th May.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)