9月いよいよ発売となるプリンステニスラケット
「ビースト(BEAST)2022シリーズ」を試打インプレ!!

いよいよ9月発売となる3代目となったプリンス「ビースト(BEAST)2022シリーズ」。前作が、高い完成度となったこともあって、今作がいったいどんなモデルなのか、気になっている方も多いはず。


今回、プリンス「ビースト(BEAST)2022シリーズ」は、4モデル7本という内容。2代目でもラインナップされていた「ビースト100(280g/300g)」「ビーストO3 100(280g/300g)」「ビーストO3 104(280g)」に加えて、今回、シリーズに加わったのが、「ビーストDB100(280g/300g)」である。

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編集部が試打インプレ!!  プリンス「新ビースト(BEAST)2022」結果はいかに


「ビースト(BEAST)2022シリーズ」
最大の注目は「PVS(ピュアファイ・バイブレーション・システム)」

3代目の根幹テクノロジーとなるのが、前作から踏襲された「テキストリーム×トワロン」、そして「ATS(アンチ・トルク・システム)」。

まず「テキストリーム×トワロン」に関しては、F1や航空機などに使われ、現在入手可能なもので最高レベルのカーボンと呼ばれる薄い・軽い・強い「テキストリーム」に、プリンスは鋼鉄の5倍という強度を誇るスーパーアラミド繊維「トワロン」を融合させることで、ラケットを作るために、薄くて軽いのに非常に強い奇跡の素材を手に入れ、「球持ち感を持たせながら明確な打球感でスピードボールを打つ」という不可能を可能にした。

そしてプリンスは「ATS(アンチ・トルク・システム)」テクノロジーで、「テキストリーム×トワロン」をフレームの10時・2時部分に採用。「面ブレ3 割減」、「フレーム先端部を含めてより高いスピン性能、パワー、コントロールUP」という長所を作りだした。

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他にも、全体の86%のストリングがまっすぐ入っていくことで飛び、スウィートエリアがプラスとなる「パラレルホール」、インパクト時の衝撃を軽減し、ストリングの振動を抑える「2ピーススロート」(ビースト100、ビーストO3 100、ビーストO3 104に採用)が、スウィートエリアを拡大。振り抜きの良いO3(ニューOポート)も、前作から踏襲されたテクノロジーである。

そして、注目は「ビースト(BEAST)2022シリーズ」で新たに投入された「PVS(ピュアファイ・バイブレーション・システム)」である。

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「ビースト100」「ビーストO3 100」「ビーストO3 104」のシャフト下部からグリップ部のカーボンに混ぜられた高分子エラストマー(弾性、伸縮性が非常に高い素材)で、インパクト時に”さらにさらに掴んで、弾く”ラケットへと変貌を遂げている。

さらに、もう一つ大注目なのが、「ビーストDB100」である。
「DB(ダブルブリッジ)システム」搭載モデルが加わったことで、ユーザーとしてより今シリーズへの興味、関心が高まっているはず。
いずれにせよ、その打ち味が気になる「ビースト(BEAST)2022シリーズ」。今回、テニスクラシック編集部が、全7モデルの試打を行った。そのインプレッションをお届けしていこう。

シリーズ3代目のプリンス
「ビースト(BEAST)2022シリーズ」
その打ち味はどうなのか!?

今回、プリンス「ビースト(BEAST)2022シリーズ」は、4モデル7本という内容。2代目でもラインナップされていた「ビースト100(280g/300g)」「ビーストO3 100(280g/300g)」「ビーストO3 104(280g)」に加えて、今回、シリーズに加わったのが、「ビーストDB100(280g/300g)」である。

IMPRESSION01
BEAST 100 2022シリーズ  [300g]
<ストリング:ハリアーレスポンス17(ポリ)/48ポンド>
★2021年9月発売★


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■編集部(川)
SW285ながら、けっこう
しっかりした振り心地

スイングウェイトは285。ところが、スイングしていてしっかりした振り心地があるのが印象的。一方で、その分、ちゃんとスイングしないとボールの飛びが悪くなってしまった。これも少し重めに感じたところが要因だと思う。

そして、その分、ヘッドが利く!というのはメリット。ヘッドが利いて、しっかりボールを叩けるのに、球持ちがいいのでスピンもかけることができる。
ボレーではマイナスな面はなし。
しっかりボールを弾いてくれて打ちやすい。サーブも自在に回転をかけて入れることができる

打球感に関しては、もっちり感というか硬すぎず、柔らかすぎずという気持ちよい。万人受けしやすいと思う。

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■編集部(広)

スイング速度が一定以上あるなら
かなり質の良いボールが打てる

前作との違いはどこか、打ってみてまず感じたのは、掴み感は前作より抑え目(弾きが強め)になっていること。ただ、これこそ「PVS」の効果なのかもしれない。打った時に、マイルドな打球感になっている。

100平方インチは、今やスタンダードだが、フェイス先端部でもしっかりストリングがたわむ感じがあり、より広いフェイスサイズを感じることができる。

驚いたのはバックハンド・スライス。スーッとかなり伸びてくれるのだ。バックスピンと相性がいいのか、ボレーも捕らえやすく、コントロールもしやすい。

ストロークでは“掴み感は前作より抑え目”と書いたが、サーブはかなり印象が違う。スイング速度の問題か、かなり掴んで弾く感じがある。
だからこそ、スライスサーブ、スピンサーブがグッと威力あるボールを打つことができた。今回は、ポリでの試打だったが、40オーバーの方ならば、ナイロンで打ってみるのもいいかもしれない。

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BEAST 100 2022 [300g]
7TJ151
価格 37,400円(税込)
素材 高弾性カーボン+テキストリーム×トワロン+高分子エラストマー
ヘッドサイズ 100平方インチ
平均ウェイト 300g
バランスポイント(フレーム)320㎜(300g)
全長 27インチ
スウィングウェイト 285(300g)
フレーム厚 24-26-23㎜
グリップサイズ 1,2,3(300g)
ストリングパターン 16×19

IMPRESSION02
BEAST 100 2022 [280g]
<ストリング:エンブレムLT16(ナイロンマルチ)/47ポンド>
★2021年9月発売★


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■編集部(川)
300gと遜色のない
ボールを打つことができる

20g分は、けっこう大きい! もちろん、普通に打てば300gはかなり質の良いボールが飛ぶ。しかし20g軽い分、その分、スイングは格段にしやすいし、その分、スイング速度がアップ。よりボールスピード、回転量がアップする感覚がわかる。

300gは今、日本で最も売れているレンジではあるが、このラケットならば、たとえ280gでも、かなりいいボールが打てる。感覚的には、300gと遜色ないボールが打てているイメージだ。ネットプレーも扱いやすく、不安なポイントがない。

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■編集部(広)
スイング速度に自信がある人以外
正直280gがかなり良い

正直に書くと、私は280gのほうがよりバランスの良いラケット。とにかく振り抜きがよく、掴んで弾く感じが300gよりハッキリわかる。当然、ストロークでも、良いボールが飛ぶし、コントロールもつけやすい。特に高さのコントロールがしやすい。


ではボレーはどうかというと、300gよりもグッと掴んでから弾く感じがあり、かなり打ちやすい。よりスイング速度を高めやすいサーブに関しては、300gのほうが質のいいボールが打つことができそうだ。

今回、こちらにはナイロン・ストリングを張ったラケットで試打してみたが、スイング速度に自信がある人はともかく、ナイロンのほうが相性がいいように感じる。軽い分、ヘッドが走る。だから良いボールが打ちやすいし、コントロールもしやすい。個人的には280g
を推したい。

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BEAST 100 2022 [280g]
7TJ152
価格 37,400円(税込)
素材 高弾性カーボン+テキストリーム×トワロン+高分子エラストマー
ヘッドサイズ 100平方インチ
平均ウェイト 280g
バランスポイント(フレーム)330㎜(280g)
全長 27インチ
スウィングウェイト280(280g)
フレーム厚 24-26-23㎜
グリップサイズ 1,2(280g)
ストリングパターン 16×19

IMPRESSION03
BEAST DB 100 2022[300g]
<ストリング:ハリアーレスポンス17(ポリ)/48ポンド>
★2021年9月発売★


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■編集部(川)
ボールの初速が出る
ガンガン攻めたい人におすすめ

ボール初速が出ているような印象で、ガンガン攻撃的に攻めていきたい人はおすすめのラケット。ノーマルのビーストと比べると、ボールをつかんでいる感覚がこちらの方が強い。同じ300gと比べると、大分違いがあって、柔らかい打球感が好きな人は、このラケットの方が好きかもしれない。

DBというのが僕の世代ではよくわからなかったが、オフセンターの時も振動が少なくなっていることははっきりわかる。しっかり目のフレームでボールを飛ばすパワーもあるので、攻められるラケットである。

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■編集部(広)
薄ラケのような球乗り感を
ビーストで感じたい人にGOOD

世代的に、DBは「おおおお!」と唸ってしまう。
パトリック・ラフターとか使っていましたよね。

さて、ビースト×DBはどうなのか。個人的には、見事にDB部分のプラスαができているラケットだなと感じた。テキストリーム+トワロン、ATSといったテクノロジーのメリットは感じられる上、そこに薄ラケのような球乗り感が加わっている。音で表現するなら“モアッ”という感じ。ボールを捕らえてから乗って飛んでいくのだが、ボール軌道が少し上に出やすい。一方で、強く捕らえすぎると奥行きのコントロールが少し難しく感じられた。

とはいえ、バックハンド・スライスだったり、ボレーだったり、スライスサーブは、シリーズの中でもかなり打ちやすい。“薄ラケ”の打球感が好きという人はぜひ使ってみてほしい。

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BEAST DB 100 2022[300g]
7TJ154
価格 37,400円(税込)
素材 高弾性カーボン+テキストリーム×トワロン+高分子エラストマー
ヘッドサイズ 100平方インチ
平均ウェイト 300g/280g
バランスポイント(フレーム)320㎜(300g)
全長 27インチ
スウィングウェイト 285(300g)
フレーム厚 24-26-23㎜
グリップサイズ 1,2,3(300g)
ストリングパターン 16×19

IMPRESSION04
BEAST DB 100 2022 [280g]
<ストリング:エンブレムLT16(ナイロンマルチ)/47ポンド>
★2021年9月発売★


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■編集部(川)
300gモデルと比べると
乗り感はこちらが上と感じた

弾道が上げやすい!

ビースト100との違いは「振動」部分。ストリングへの乗り感、球持ち感が強く感じられる。

ストリング面のたわみ(ダンピング)が感じられ、弾道が上がりやすく、ネットしづらいというのは特徴的。
スイングスピードが上がるほどに、その“乗り感”は感じやすく、「300gはちょっと…」という方ならこのラケットをお勧めしたい。

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■編集部(広)
ビーストのパワーと球乗り感
バランスがいい280gのDB

300gと280g、DBはどちらがいいのか。個人的に感じたのは280gのほうがいい。球乗り感は同様に感じられたのだが、300gで書いたとおり、決してパワーがないラケットではないので、厚く捕らえすぎると、オーバーが増えてしまう。

そういった意味で、ナイロン・ストリングを張った280gは、かなり操作しやすいし、球乗り感を操りやすい。特にボレーなどスライス系のショットもかなり調整しやすい。

フラット系で捕らえても、しっかり沈んでくれるので、ビーストのパワーで280gの振りやすさ、球乗り感といったあたりのキーワードが気になる人に持ってこいだと思う。

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BEAST DB 100 2022 [280g]
価格 37,400円(税込)
素材 高弾性カーボン+テキストリーム×トワロン+高分子エラストマー
ヘッドサイズ 100平方インチ
平均ウェイト 280g
バランスポイント(フレーム)330㎜(280g)
全長 27インチ
スウィングウェイト 280,(280g)
フレーム厚 24-26-23㎜
グリップサイズ 1,2(280g)
ストリングパターン 16×19

IMPRESSION05
BEAST O3 100 2022[300g]
<ストリング:ハリアーレスポンス17(ポリ)/48ポンド>
★2021年9月発売★


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<(川)のベストラケットはこれ!!>
■編集部(川)

穴はあるのに
“穴がない”1本

ビーストのボールをつかんでボールを飛ばしていけるという要素もあり、本当に楽に打っていけるのがO3。

トラディショナル・グロメットの300gより振っていけるし、使っていていくらでも攻められる感覚になる。ストロークはスーッと伸びてくれる。スピンをかけていくより、フラットドライブで攻めたいラケットだ。

今までO3の打感が好きではなかった人も一度は打ってみてほしい。これまでのO3とは一味違う。これなら300gでも長時間使っていられる楽さもあるし、穴はあるのに“穴がない”1本である。

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■編集部(広)
今シリーズの300gで
ベストラケットはこれ!

O3テクノロジーは、個人的にプリンスの中で最も素晴らしいと思っているテクノロジー。スイングのタイプにもよると思うのが、とにかくヘッドが走りやすいので、振った感じよりボールが行くところが何より素晴らしい。

ビーストとの組み合わせではパワーがぶつかり合うイメージもあるが、そこをうまく調整できているというのが印象的だ。正直、今回のモデルは軒並み280gがよかったのだが、ことO3に関しては、300gモデルがまちがいなくよかった。

ポリながらヘッドが走るので、ストロークではより強い当たりで打つことができるし、フレームが強いのでボレーもしやすい。ヘッドが走るからサーブも走る。欠点がないと思えるラケット。ぜひとも! 未体験の人は試してほしい1本である。

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BEAST O3 100 2022[300g]
7TJ156
価格 37,400円(税込)
素材 高弾性カーボン+テキストリーム×トワロン+高分子エラストマー
ヘッドサイズ 100平方インチ
平均ウェイト 300g/280g
バランスポイント(フレーム)320㎜(300g)
全長 27インチ
スウィングウェイト 285(300g)
フレーム厚 23.5-25.0-22.0㎜
グリップサイズ 1,2,3(300g)
ストリングパターン 16×19

IMPRESSION06
BEAST O3 100 2022 [280g]
<ストリング:エンブレムLT16(ナイロンマルチ)/47ポンド>
★2021年9月発売★


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<(川)のベストラケットはこれ!!>
■編集部(川)

スイング速度が遅めでも
ヘッドが利くラケット

300gと比べると、スイングスピードが出せる人が使うとボールが暴れやすい印象。そこまでの軽さを感じるわけではないが、あえてスイングスピードを落としてみると、インパクト付近からの振り抜きやすさが良く、ヘッドを利かすことができる。

さらにボールも安定させやすくなるので、テニスを楽しみやすくなるかなと思う。勝つためというよりエンジョイできるラケットだと思う。

編集部が試打インプレ!!  プリンス「新ビースト(BEAST)2022」結果はいかに


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<(広)のベストラケットはこれ!!>
■編集部(広)

パワーに不安のある
ダブルス派にぜひともお勧めしたい

O3テクノロジーはヘッドが走るのが何よりの特徴。だからこそ、少し重めのフレームでもより打ちやすくなるというのがメリットだと思うのだが、280gでとなると、さらにパワーが出てくれる(ただ、スイング速度が元々速い人は300gがいいだろう)。

逆に非力な女性やシルバープレーヤーならば、このヘッドの走りを生かして、相手のボールを倍返しするようなテニスができると思う。

スイング速度に自信がない、昔より遅くなったなといった不安を持っている方なら、この280gがいいと思う。ストローク、ボレー、サーブ…、ヘッドが走ってくれるから、咄嗟の反応もしやすいし、100平方インチでダブルスを楽しみたいという方に持ってこいである。

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BEAST O3 100 2022 [280g]
7TJ157
価格 37,400円(税込)
素材 高弾性カーボン+テキストリーム×トワロン+高分子エラストマー
ヘッドサイズ 100平方インチ
平均ウェイト 300g/280g
バランスポイント(フレーム)330㎜(280g)
全長 27インチ
スウィングウェイト 282,(280g)
フレーム厚 23.5-25.0-22.0㎜
グリップサイズ 1,2(280g)
ストリングパターン 16×19

IMPRESSION07
BEAST O3 104 2022
<ストリング:エンブレムLT16(ナイロンマルチ)/47ポンド>
★2021年9月発売★


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■編集部(川)
ただの簡単ラケットではなく
テニスを楽しめる簡単ラケット

と!に!か!く!楽なラケット。どこからそんなパワーが出てくるの? と言いたくなるほど楽にボールが飛ばすことができる。

この手のラケットにありがちな、ぽんぽんという打球感ではなく、しっかり食いつきもある。ボールを捕らえている感覚がつかみやすいのが、メリットと言える。

とはいえ、やさしすぎることもなく、初球から中級まで幅広いターゲットが使っていける。大切なのは面をしっかり合わせること。こればかりはプレーヤー自身の技量に関わってくるが、反対にこれだけハズさなければテニスが成立する。

これだけいいことがあるのに、コスメが他のラケットと変わらないのも、個人的にポイントが高い。一目見て、「やさしいモデルだ」と分からず、カッコよく仕上げているのがずるい。

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■編集部(広)
簡単にもプレーできるし
スピンなどより楽しむこともできる

言わずもがな、ビーストは100平方インチを主体とするシリーズ。フェイス先端部のスイートエリアの大きさを考えると、黄金スペックの中でも、かなり質の高い出来となっていることは約束できる。

それでも、104平方インチを打ってみると、「うわぁ、なんて楽しい」と思ってしまう。かといって、よくある大きいだけのラケットではなく、しっかりスピンもかけられるし、いろいろなボールを簡単に打つことができる。もちろん、ボレーでは104平インチといメリットをしっかり感じることができる。

楽にテニスをすることもできるし、スピンをかけたりなど、テニスを深く楽しむことができる稀有なラケットだと思う。ダブルスを楽しむ方にぜひともだし、40オーバーならばこのラケットの魅力を味合うことができると思う。

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BEAST O3 104 2022
7TJ158
価格 34,000円(税込)
素材 高弾性カーボン+テキストリーム×トワロン+高分子エラストマー
ヘッドサイズ 104平方インチ
平均ウェイト 280g
バランスポイント(フレーム) 335㎜
全長 27インチ
スウィングウェイト 282
フレーム厚 23.5-25.0-23.0㎜
グリップサイズ 1,2
ストリングパターン 16×19

【関連記事】プリンス新「ビースト2022」詳細はこちら!

取材協力 グローブライド株式会社
フリーダイヤル  0120-506-204
https://princetennis.jp/product-category/tennis/tennis-racket/tennis-racket-beast-2022
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