10月24日、「VTBクレムリン・カップ」(ロシア・モスクワ/ATP250)シングルス決勝が行われ、第2シードのアスラン・カラツェフ(ロシア/世界ランク22位)が、第6シードのマリン・チリッチ(クロアチア/同41位)を6-2、6-4のストレートで下し、母国で今シーズン2勝目を挙げた。
【動画】カラツェフ、チリッチを下し今季2勝目! 優勝の瞬間&決勝ハイライト
この日の試合、カラツェフは開始早々、ブレークに成功。
第2セットでも抜群の安定感を見せたカラツェフ。第7ゲームでブレークすると、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームでは、この試合初めてのブレークポイントを握られたが、これをしのいで今シーズン2勝目。今年3月のATP500ドバイ大会以来となるタイトルを手にした。
オンコートインタビューでカラツェフは、「夢が叶ったよ。予選を戦ったことのあるこの大会で優勝することができたんだ。応援してくれたみんなに感謝したい。最終ゲームは、とても緊張してダブルフォールトを打ってしまって、ブレークポイントでは長いラリーになったが、最後は勝つことができた」と地元のファンに対し、その喜びを語った。
25日に発表されたランキングで自己最高となる19位を記録したカラツェフ。「トップ20入りを果たしたんだ。チームとともにその目標を立てていて、実現してとてもうれしいよ」と会見で述べた。
また、ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)のレースランキングでは、13位につけており、出場圏内となる9位のフベルト・フルカチュ(ポーランド/同10位)と675ポイント差に縮めた。「目標は、トリノで開催されるツアー最終戦の出場権を得ること。残りの大会では、すべての試合で勝つことを目指すよ」と、わずかな望みをかけて戦っていくとした。
今シーズン、カラツェフは全豪オープンで予選からベスト4入りを果たすと、3月のATP500ドバイ大会でツアー初優勝するなどブレークの年になっている。