1月4日、母国オーストラリアでのツアー復帰を目指すニック・キリオス(世界ランク93位)は、出場を予定していた前哨戦「メルボルン・サマー・セット」(オーストラリア・メルボルン/ATP250)を喘息のため欠場。昨年9月の「レーバーカップ」以来の復帰は持ち越された。
【画像】キリオス「100%の体調ではない」と大会主催者が欠場を発表
「レーバーカップ」以降、長年のヒザの故障のため、ツアーを欠場しているキリオス。そのため、ランキングは93位まで下がり、今シーズン開幕戦である男子国別対抗戦「ATPカップ」も出場することができなかった。
キリオスは、「この4日間、体調が良くなくて元気がなかった」と説明し、「数日でいくつかの新型コロナウイルスの検査を受けたが、いずれも陰性だった。100%の体調ではないから、来週のシドニーに向けて準備をするよ」と、喘息を患っていたとし、メルボルン大会の欠場を決断。「世界最高のファンを母国で味わえることを楽しみにしていたから、早く戻ってみんなに会いたい」と述べている。
多くの実戦機会を確保することができなくなってしまったが、17日開幕の全豪オープンに向け、次戦はワイルドカード(主催者推薦)を獲得した1月10日開幕の「シドニー・テニス・クラシック」(オーストラリア・シドニー/ATP250)に出場を予定している。
新型コロナウイルスの拡大により2020年3月以降、ツアー大会の出場を控えていたキリオスは、昨年2月にツアー復帰。全豪オープンではオーストラリアのファンが見守る中、当時世界3位のドミニク・ティエム(オーストリア)とフルセットの戦いを見せ、試合を盛り上げた。だが、ウィンブルドン以降、シングルスでの白星を重ねることができず。8大会に出場し、7勝8敗で昨シーズンを終えていた。