2月13日、「アルゼンチン・オープン」(アルゼンチン・ブエノスアイレス/ATP250)シングルス決勝が行われ、第1シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/世界ランク8位)が、第2シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン/同15位)を5-7、6-2、6-3で下し、ツアー7勝目。同大会2度目のタイトルを獲得した。
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2020年大会のチャンピオンであるルードと、ディフェンディングチャンピオンであるシュワルツマンの上位シード対決となった決勝。
第1セットでルードは、序盤からチャンスを作るもあと1本が奪えない。5-4の第10ゲームでもセットポイントを握ったものの、42本のラリーの間に不運にもストリングが切れてしまい、シュワルツマンに守り切られる。すると、第11ゲームでブレークを許してセットを奪われてしまった。
会場全体が地元選手のシュワルツマンを後押しするという完全なアウェイの中、ルードはここで気落ちせず、第2セットでは果敢に攻撃。シュワルツマンに高い打点でボールを捕らえさせようと、高い弾道のショットを配球し、ラリーを支配すると、シュワルツマンのサービスゲームを2度破って、1セットオールに。これで勢いづいたルード、準々決勝と準決勝をフルセットで勝ち上がり、体力的にも落ちているシュワルツマンの反撃を最終セットでも許さず、逆転勝ち。同大会2度目の優勝を果たすとともに、昨年7月から続いているクレーコートでの連勝も15に伸ばした(相手の棄権を含まず)。
オンコートインタビューで、ルードは「浮き沈みのある試合だったが、全体的に良い試合だったと思う。第1セットはディエゴがいいプレーをしていて、重要なポイントを取るのに苦労した。お互いに少し緊張していたと思う。試合中の状況は変化するものだから、僕はただ戦い続けようとしていて、幸運にも今日は僕の思い通りになった」とコメント。
今シーズンは足首の負傷もあり全豪オープンに出場することができなかったが、ツアー初優勝を果たした場所で7度目のタイトルを獲得したルード。「これで完璧なスタートを切ることができ、残りのシーズンや数週間の南米での戦いに自信を持つことができる」と語った。
※ランキングは2月7日付のもの