現地3月1日、オーストラリアのラジオ局「RSN927」は、ウクライナ軍の予備役(有事に際し、招集される)に入ったセルジ・スタコフスキー(ウクライナ)の取材音声を公開。ウクライナの首都・キエフに向かうにあたって、家族との別れのシーンについて語った。
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取材の中で、スタコフスキーは「正直なところ、妻が私を許してくれるのか、どのように許すのか想像がつかない。一番つらかったのは、一番下の3歳の息子の言葉だった。私が玄関にいる時に、『パパ、どこに行くの?』と聞いてきたんだ。私は『すぐに戻ってくる』と言った。それが一番つらかった」と語っている。
スタコフスキーはまたBBCラジオにも出演。「銃を使う必要がないことを強く願っている」と語ると、「妻は子供たちに、私がテニスの大会に行ったと言っていると思う。妻が非常につらい思いをしているのはわかっている。子供たちは私がここにいることを知らない。子供たちはまだ戦争を理解していない。何が起こっているのか理解するには、彼らはあまりにも小さすぎるんだ」と家を出る際のやり取りについて語っている。
1月の全豪オープン予選を最後に現役から退いているスタコフスキーは、2月26日に、イギリス『SKYNEWS』の取材に対して、「軍隊は予備役を投入し、戦う意志のある者は誰でも、武器を使って抗戦の一員になるよう決めた。
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