現地5月10日、WTA1000「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ)に出場するイガ・シフォンテク(ポーランド/世界ランク1位)が、練習コートで“クレーキング”ラファエル・ナダル(スペイン/男子同4位)と会話するというシーンがあった。
【写真】“ナダルとシフォンテク”が会話しているシーン
かねてから、ナダルについて「尊敬している」「10代のころから私のお手本」と公言しているシフォンテク。
「5、6日ラケットを持たずに休んで、リフレッシュできた気がする。精神的にも肉体的にも休息する時間があった。そのあと、ラファ・ナダル・アカデミーに行ったんだけど、とても刺激的だったわ。すべてのトロフィーを見ることができた。ウィキペディアで数字を見るのも一つの方法だけど、トロフィーを見ると、彼がどれだけ安定した成績を残していたかもわかる」と現地9日の会見でシフォンテクは、語っている。
シフォンテクとナダルといえば、クレーコートを得意としていることが共通点。2020年の全仏オープン、当時19歳だったシフォンテクは、ノーシードから優勝を果たし、衝撃を与えている。今年は世界ランク1位として、全仏オープンを迎えることになる。
それについて聞かれると、シフォンテクは「昨年はまだ、安定感がなくて全仏オープン(ベスト8)も、1回きりの大会ではないと言い聞かす感じだった。今年は、すでにハードコートでも良いテニスができると証明できている。いつもならクレー・シーズンになって、“やっとうまくプレーできるはず”と期待される感じだったけど、それがかなり変わってきていると思う。
今シーズン、シフォンテクは全豪オープンでベスト4になると、2月の「カタール・トータルエナジー・オープン」(カタール・ドーハ)、3月の「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ)を制し、「マイアミ・オープン」ではセットを落とさず完全優勝。見事3大会連続でWTA1000大会を優勝すると、4月4日更新の女子世界ランキングで、ポーランド人選手として初の1位に。
その後、4月14日~15日に行われた女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ(旧フェドカップ) by BNPパリバファイナル予選」でポーランド代表として2勝をあげると、「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/WTA500)でも優勝を果たして、カタール大会から4大会連続優勝、連勝記録を23に伸ばしている。