現地10月23日、「ヨーロピアン・オープン」(ベルギー・アントワープ/ATP250)シングルス決勝が行われ、第2シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/世界ランク10位)は、セバスチャン・コルダ(アメリカ/同36位)を6-3、6-4で下し、2週連続優勝を果たした。
【動画】オジェ・アリアシム、コルダを圧倒し今季ツアー3勝目! マッチハイライト
決勝は、前週のATP250フィレンツェ大会で優勝しているオジェ・アリアシムと、ATP250ヒホン大会準優勝のコルダという調子を上げている2人の対戦となった。
だが、ハードコートの舞台ではオジェ・アリアシムに分があった。第1セット、互いにサービスキープを続けていたが、第6ゲームでオジェ・アリアシムがチャンスを生かしてブレーク。5度あった自身のサービスゲームのうち3度をラブゲームキープと、ピンチを迎えることなく6-3で第1セットを奪う。
第2セットでは、1-2でコルダが先にチャンスを握ったが、さすがはトップ10選手。オジェ・アリアシムは動じることなく、サーブポイントでピンチをしのぐ。次ゲームでコルダのミスを引き出してブレークし、このリードを最後まで守り抜いて、2週連続となるツアー通算3勝目を挙げた。
今大会を通して、オジェ・アリアシムは45度あったサービスゲームのうち、ブレークを許したのはわずか1ゲーム。ダニエル・エバンズ(イギリス/同26位)との準決勝第1セット途中から優勝まで35ゲーム連続でサービスゲームをキープするという、抜群の安定感を見せた。
試合後には、「今週も素晴らしい1週間だった。今日みんなの前に立つことができたのは素晴らしいテニスをして一生懸命戦ったから。
これで今季3勝目を挙げるとともに、ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」レースランキングでも7位と出場圏内。8位のテイラー・フリッツ(アメリカ)に340ポイントの差をつけた。シーズン終盤で調子を上げ、残り2大会も戦い抜いてそのまま初のツアー最終戦出場を決めることができるだろうか。
一方、敗れたコルダは先週のATP250ヒホン大会に続いて準優勝。またしてもトップ10選手を破ることはできなかった。