現在開催中の「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)に出場している元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク7位)が、現在世界ランク1位に立っている19歳、カルロス・アルカラス(スペイン) やトップを死守することについての難しさについて言及した。
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2011年のウィンブルドン制覇後に初めて世界ランク1位に立ったジョコビッチは、その後も毎年のようにグランドスラムでタイトルを獲得し通算21度の優勝。
1位になることの難しさ、またその場所をキープすることの苦悩を誰よりも知るジョコビッチが、史上最年少となる19歳4ヵ月で世界ランク1位になったアルカラスについて語った。
「彼には信じられないような1年だっただろうね。結果を出したんだからあの位置にいて当然さ。彼はグランドスラムで優勝したんだ。常に良いプレーをしていたし、確かマスターズを2勝したね。まだ19歳だけど、とても成熟した、エネルギーにあふれたプレーをする」とアルカラスの才能を認め、1位になったことに疑問はないという。
さらに、アルカラスにとって重要な人物となっているのが、15歳から指導してきた元世界ランク1位のファン・カルロス・フェレーロ氏だとする。「この2人のコンビネーションは完璧だと思う。フェレーロは、彼がどんな状況に置かれているかをよくわかっていて、試合のことだけでなく世界1位でいること、誰もが彼を追い落としたがっているというプレッシャーにどう対処したらよいか、精神的に助けてくれるだろう」と、特にメンタル面でのサポートで大きな役目を果たすだろうとした。
「彼は、まだスタート地点に立ったばかりだ。でも、彼は成功に飢えているよね。
現在、世界ランク2位にはラファエル・ナダル(スペイン)がつけ、ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月13日~20日)までアルカラスがトップを死守できるとは限らない。果たしてシーズン終了時に誰がトップに立っているのだろうか。