錦織圭 世界67位にストレート勝利で2回戦へ
現地3月12日、ATPツアー下部のチャレンジャー「アリゾナ・テニス・クラシック」(アメリカ・フェニックス/チャレンジャー175)シングルス1回戦が行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク76位)は、第6シードのルカ・ナルディ(イタリア/同67位)と対戦。6-4,6-3で下し、2回戦進出を果たした。
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今季開幕戦となったATP250香港で準優勝と好スタートを切った35歳の錦織は、全豪オープンで2回戦に進出。1月31日~2月1日に行われた男子国別対抗戦「デビスカップ ファイナル予選1回戦 日本対イギリス」に出場後、アメリカで開催されたATP500ダラス、ATP250デルレイビーチに2週連続で出場したが、いずれも初戦敗退となっている。
前週はATPマスターズ1000インディアンウェルズに4年ぶりの出場。3時間の熱戦で1回戦を制したものの、2回戦でウーゴ・アンベール(フランス/同19位)に敗れた。
今大会はツアー下部とはいえ、本戦ストレートインを果たした選手の多くがトップ100。今季ツアー初優勝したジョアン・フォンセカ(ブラジル/同80位)なども出場しているハイレベルな大会となっている。
その中で錦織の初戦の相手は、第6シードのナルディ。昨年11月の「HPPオープン」(フィンランド・ヘルシンキ/チャレンジャー125)決勝で対戦し、3-6,6-4,6-1で破っている相手だ。
試合の立ち上がり、両者サービスゲームをキープできずにブレークスタート。錦織はストローク戦でナルディを追い込んでいくも、良いプレーが続かずリズムに乗れない。第5ゲームを落としてナルディに再びリードを許した。
それでも徐々にショットの精度も上がり、第8ゲームでブレークバック。
勢いに乗る錦織は、積極的に仕掛けていき第2セットは先にブレーク。しかし、ナルディの攻めが上をいき、角度のついた鋭いショットに苦しめられる。2-0から2度のブレークを許して2-3とされた錦織だが、我慢強くプレーし第6ゲームでは再びナルディのサービスゲームを破ってスコアをイーブンに。
その後、第7ゲームでは0-40から計4度のピンチをしのぐと、直後の第8ゲームで強烈なリターンエースと華麗なパッシングショットを放ってブレーク。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームをきっちりキープして試合を締めた。
2回戦では予選から勝ち上がってきたミハイル・ククシュキン(カザフスタン/同166位)と対戦する。