錦織圭 18歳フォンセカに敗れ決勝進出ならず
現地3月15日、ATPツアー下部のチャレンジャー「アリゾナ・テニス・クラシック」(アメリカ・フェニックス/チャレンジャー175)シングルス準決勝が行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク76位)は、ジョアン・フォンセカ(ブラジル/同80位)に3-6,3-6のストレートで敗れ、決勝進出とはならなかった。
【動画】準々決勝コボッリ戦で魅せた錦織圭のプレー&準決勝マッチハイライト
今季開幕戦のATP250香港で準優勝と好スタートを切った35歳の錦織は、全豪オープンで2回戦に進出。
前週はATPマスターズ1000インディアンウェルズに4年ぶりの出場。3時間の熱戦で1回戦を制したものの、2回戦でウーゴ・アンベール(フランス/同19位)に敗れた。
今大会はツアー下部だが、本戦ストレートインを果たした選手の多くがトップ100。ハイレベルな戦いの中で、錦織は1回戦で第6シードのルカ・ナルディ(イタリア/同67位)、2回戦で予選勝者のミハイル・ククシュキン(カザフスタン/同166位)、準々決勝で第2シードのフラビオ・コボッリ(イタリア/同40位)を下して4強入りを果たしている。
この日は、昨年末に開催された20歳以下の「Next Gen ATPファイナルズ」を制し、今年2月にはATP250ブエノスアイレスでツアー初優勝を果たした18歳のフォンセカと対戦。
勢いのある若手に対し、錦織は精度の高いサーブ、ストロークを放ってサービスキープにつなげていく。しかし、フォンセカの粘り強さ、そしてパワフルなショットに、次第に押し込まれていくと第6ゲームでブレークを許してしまう。随所に錦織らしい攻めの速いリターンや繊細なタッチを披露したものの、ブレークバックすることができず、3-6でセットを失った。
続く第2セット、錦織はなかなかチャンスをつかめない。その中でフォンセカの18歳らしからぬ堅実なプレーに苦しめられて、第5ゲームでブレークされると、第9ゲームも落として万事休す。一度もブレークポイントを握ることができずにストレートで敗れた。