3大会連続初戦敗退と苦しむルブレフのチームにレジェンドが加入
4月6日に開幕した「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000)。第7シードとして出場するアンドレイ・ルブレフ(世界ランク9位)は、クレーコート・シーズンを前に元世界ランク1位のマラト・サフィン氏をコーチに招聘。
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27歳のルブレフは、今年2月のATP250モンペリエで4強、ATP500ロッテルダムで8強として調子を上げると、ATP500ドーハで今季初タイトルを獲得する。しかし、2月後半からランキングで格下の選手に苦杯を喫し、3大会連続で初戦敗退。もう1か月半以上、白星から遠ざかっている。
そんな状況を打開しようと白羽の矢として招聘したのが、2000年全米オープンと2005年全豪オープンを制している元世界ランク1位のサフィン氏だった。
ATP公式サイトに今回のタッグについてルブレフのコメントが掲載。「第一に、マラト(サフィン)は僕が子供のころから刺激を与えてくれる存在だった。僕のことを小さな頃から知っていてくれるし、僕もより彼のことを知るようになった。彼は素晴らしい人だし、多くの困難を乗り越えてきた人だ」とお互いの関係性について話す。
そして、「彼は苦しい時期を経験していて、僕はそのことについて聞くのが怖かった。心の中ではずっと聞きたかったんだけど。そして、最後に彼がテニスの仕事をしたいと思っていることがわかったとき、『少なくとも一度は聞いておかなければいけない』と思ったんだ」とサフィン氏の経験、壁の乗り越え方など、一緒に過ごすことによって自身ももう一段階レベルアップできるのではないかと考えているようだ。
ルブレフの現コーチを務める元世界29位のフェルナンド・ビセンテ氏や代理人である元世界40位のガロ・ブランコ氏は、サフィン氏と対戦経験もあり、チームになじんでいるという。
どれくらいの期間にわたってコーチを務めるのか未定だとしながらも、「できれば長くやりたい。彼が一緒に働くことを楽しんでくれるか、辛くなってしまうか次第。もし僕がいうことを聞かなかったりすれば、彼は時間を無駄にするとは思えない。どうなるか、何をもたらすのか様子を見ていきたい」とコメント。レジェンドの意見を聞き、ルブレフはどう変化していくのか楽しみだ。
「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」でクレーコート・シーズン初戦を迎えるルブレフは、第7シードのため2回戦から登場。ガエル・モンフィス(フランス/同44位)と対戦する。
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