ベレッティーニが世界2位を撃破。ズベレフは今季5度目の逆転負け
現地4月8日、「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000)シングルス2回戦が行われ、元世界ランク6位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/世界ランク34位)が、第1シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同2位)を2-6,6-3,7-5で撃破。
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28歳のベレッティーニは、度重なる脚の怪我から昨季に復帰すると、クレーコートの大会で3度のタイトルを獲得し、ATPアワードのカムバック賞を受賞。今季も1月は苦しんだものの、2月のATP500ドーハ以降、グランドスラム24勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア/同5位)らを破るなど、着実に勝利を重ねている。
「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」は、過去に4度出場し、3度の初戦敗退と決して相性がいいとは言えない大会。しかし、今大会のトップシードに対して、第1セットをチャンスなく2-6で失うも、ここから挽回する。
第2セットは、粘り強く返球しズベレフのミスを引き出していく。安定したサービスゲームでリズムをつかんで、ベレッティーニらしい力強いフォアハンドを中心に攻めて、1ブレークし第2セットを奪い返した。最終セットも中盤から互いにチャンスがある中で、確実にブレークにつなげたベレッティーニが7-5で取り切り、逆転勝ちで3回戦進出を決めた。
ATP公式サイトにはベレッティーニのコメントが掲載。「(これまでの対戦成績は2勝4敗)戦略は同じだったけど、態度や自分のショットに対する信念を変えた。1回戦のようにフォアハンドやサーブを打てていなかったから状況に合わせなければならなかったし、サーシャ(ズベレフ)は信じられないようなプレーをしていたから簡単ではなかった。もっとアグレッシブになろうと思って、『もし負けるなら、正しいことをして負けよう』と自分に言い聞かせた。
3回戦では、第13シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同16位)とイジー・レヘチカ(チェコ/同28位)の勝者と対戦する。
一方、敗れたズベレフは準優勝した全豪オープン以降、マッチ6勝6敗。そのうち5敗がフルセットの逆転負けと、勝負強さに欠ける。
「負けたことが問題なんだ。単純なことだ。このような試合で1、2勝すれば僕の中の疑問はなくなる。でも、ブエノスアイレス、リオデジャネイロ、インディアンウェルズ、マイアミ、そしてここでも3セットで負けた。それが問題だ」と口にしている。
なお、この日行われたシード勢では、第5シードのジャック・ドレイパー(イギリス/同6位)や前年覇者で第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同8位)、第12シードのアルトゥール・フィス(フランス/同15位)、第14シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同17位)、第15シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同18位)が3回戦に進出。第10シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同12位)は、第2セット途中で体調不良のため棄権している。
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