アルカラス、全仏オープン連覇へ好発進

「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス1回戦が行われ、前年覇者で第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)は、予選勝者のジュリオ・ゼッピエリ(イタリア/同310位)を6-3,6-4,6-2で下して2回戦に進んだ。

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22歳のアルカラスは、昨年大会決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)を下して大会初優勝。
連覇を狙う今年は、マドリード大会こそ怪我で欠場したものの、ATPマスターズ1000モンテカルロ、ローマとクレーコート・シーズンで2つのタイトルを獲得して迎えた。

1回戦では、錦織圭(ユニクロ/同62位)との対戦を予定していたものの、棄権により対戦相手が変更。予選から勝ち上がってきたゼッピエリが相手となった。

第1セット、立ち上がりでアンフォーストエラーが続いてピンチを迎えたアルカラスだったが、焦ることなくポイントを重ねてサービスキープする。これで落ち着けたか、次第にミスも減りペースを握る。第4ゲームでブレークを活かして、6-3でセットを奪う。

第2セット以降、ゼッピエリにチャンスを与えず、危なげなくサービスゲームをキープ。常にプレッシャーをかけ続け、6-4、6-2と連取し快勝で2回戦へ。連覇へ好スタートを切った。

試合後、「ボールの感触も良かったし、動きも良かった。今日はうまくいったよ。正直、自分のレベルはもっと低くなるだろうと予想していた。
どの大会でも初戦は、コンディションに慣れてプレーを適応させるのが難しいもの。だから初戦からこういう感触が得られるのは素晴らしいよ」と振り返った。2回戦ではファビアン・マロジャン(ハンガリー/同56位)と対戦する。

また、25日行われたラファエル・ナダルのセレモニーを観客席から見届けたアルカラス。

「ラファは僕がテニスを始めた時からの憧れの存在。だから、彼のローラン・ギャロスでの最後を見届け、セレモニーに立ち会えたのは特別なことだった。感情的な1日で、彼がああいう形でさよならを告げるのを見て、信じられない思いだった。大会が用意したセレモニーも、フィリップ・シャトリエにBIG4が集まったのはすごい光景だったね。彼の最後の一歩を見届けることができたのはうれしかった」と胸を打たれたとした。
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