ズベレフが快勝で全仏オープン2回戦へ

「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス1回戦が5月27日に行われ、悲願のグランドスラム制覇を目指す第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク3位)は、期待の若手の一人であるラーナー・ティエン(アメリカ/同67位)を6-3,6-3,6-4で下し、初戦突破した。

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今年の全豪オープンで決勝に進んだものの、3度目のグランドスラム準優勝に終わった28歳のズベレフ。
クレーコート・シーズンではATP500ミュンヘンを制したものの、序盤で姿を消した大会もあり安定していない。

そんな中で迎えた全仏オープン。2021年から4年連続で4強入りしており、昨年は決勝でカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)にセットカウント2-1から逆転され、準優勝となっている。

初戦の相手は、トップ100で3人しかいない10代選手の1人であるティエン。試合序盤から落ち着いてティエンを揺さぶってプレッシャーをかけていくと、後半に4ゲームを連取して6-3で第1セットを奪う。第2セット以降、ティエンも持ち直したが、ズベレフも堅実なプレーでブレークを許さず。6-3、6-4で連取し、快勝で2回戦に進んだ。

初対戦となった2月のATP500アカプルコではティエンに苦杯を喫していたが、この日はストレート勝利。「内容としては似ていたと思うけど、今回は自分のプレーが良かった。アカプルコでは彼を押し込むようなプレーができなかったし、彼は両サイドともに安定していてミスも少ない。でも、今日は自分から攻めていけたし、チャンスをうまくものにできた」と前回の敗戦を活かせたと語った。

ズベレフの2回戦の相手は、ジェスパー・デヨング(オランダ/同88位)。
「まずは自分のことに集中することが大事」と1試合ずつしっかり戦いたいとしながらも、「ジョコビッチやナダルみたいに毎回決勝に進むような選手じゃない。調子が良いときと悪いときの落ち幅が大きい。それが僕っていう人間」と自身を“波のあるタイプ”という。「それは受け入れている。この2週間で僕のピークが誰よりも高くなることを願っているよ」と悲願のグランドスラム制覇を狙っていく。
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