トップ画像は、山陽本線金光駅。建物財産標によれば明治35年3月。
金光駅は、1901年(明治34年)山陽鉄道の金神(こんじん)駅として開業。1902年(明治35年)現在の駅舎が完成。1906年(明治39年)国有化。1909年(明治42年)線路名称制定で山陽本線の所属駅になりました。1919年(大正8年)金光駅に改称。
余談です。1919年はマルセル・デュシャンがモナリザの絵はがきにヒゲを描いた年。
駅前の道路まで出て広い駅前広場と金光駅。

明治時代の木造駅舎ですが、西阿知駅にあった装飾パネルが駅舎正面の軒になる形で大きく張り出しています。もったいないですねぇ。アタマの中で緑色の構造物を消してみると、なかなか楚々とした木造駅舎の佇まいが想像できます。
※個人的な感想です

近づくと緑色の軒しか見えません。明治時代からの木造駅舎であることはこの角度からは感じられません。昭和末期に建てられた駅舎という印象です。

西阿知駅の装飾パネルと異なって、しっかりした構造体として駅舎全面の軒になっていることが分かります。

点字ブロックもあります。これなら雨に濡れずに済みますね。

朝日の逆光ですが、こちら側からも駅舎。

逆光で撮る場合はレンズに当たる陽光を遮る「ハレ切り(ハレーションを切る)」という方法がありますが、この場合はカメラを固定して陽光を遮る必要があります。独りの手持ち撮影では不可能です。

駅出入口正面。到着してから20分以上経ちました。郵便ポストとダブルの電話ボックスがあります。

駅前にはポツンと書店。東の方に耳鼻科と薬局、時計店。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。
(写真・文章/住田至朗)