JR東日本東北本部は24日、仙石線へE131系新型車両を投入すると発表しました。4両編成を14本、計56両を新造し、2025年度冬頃から営業運転を開始する予定です。
E131系は2021年3月に千葉エリアでデビューした直流電車。郊外や地方など比較的短編成の線区向けの標準的な車両として、さまざまな線区に対応できる設計で、宇都宮線や日光線、相模線などへもデザインの異なるE131系が投入されています。
【参考】JR東日本新型「E131系」公開、安全・安心への配慮が行き届いた車両に(※2021年2月掲載記事)
https://tetsudo-ch.com/11176330.html
仙石線へ投入されるE131系は拡幅車体とし、座席幅を460mmに拡大することで快適性を向上。主回路機器にSiC(炭化ケイ素)半導体素子を採用することで電力消費を抑制します。
前面デザインは既存の仙石線205系の色彩を踏襲したドット柄に。車内は仙石線沿いの海の景色をイメージしたデザインとし、ラインカラーのスカイブルーをモケットの背に使用します。
各車両の車内に防犯カメラを設置し、従来は1両1箇所だった非常通報装置を4箇所(トイレ設置車は5箇所)に増やすなどセキュリティ性能を向上させています。
モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能を備え、故障の予兆を把握するなどして、事前に対処することで安全性・安定性の向上を実現するといいます。
一部のドア上に17インチの大型ディスプレイを設置し、各車両にフリースペースを設けてバリアフリー化にも対応します。
205系は置き換えへ
仙石線は仙台市のあおば通駅と石巻市の石巻駅を結ぶ路線。現在は205系3100番台が使用されています。東北本部の発表によれば、全ての車両を新型車両へ置き換えたのち、あおば通~石巻間でワンマン運転を実施するということですが、実施時期については決まり次第発表される見込みです。
【画像】新型車両の概要・205系との比較
(画像:JR東日本東北本部)



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