1日午後6時20分ごろ、タイ中部アユタヤ県パーチ―郡にある化学物質倉庫で火災が発生し、近隣住民が緊急避難した。倉庫には約4000トンの化学物質が放置されていた。

定期的な爆発が発生して黒煙が立ち上り、強い異臭がしたという。火災は翌朝に鎮火した。

公共放送PBSなどの報道によると、煙と異臭のため、近隣の約50世帯が避難。保健省のパヌワット・パンケット博士は、化学物質が焼けた強い悪臭を、現場から最大300メートル地点で検知したと述べた。

またタイ下院産業委員会のアカラデジ・ウォンピタクロイ委員長は、今回のアユタヤ県の火災と、ラヨーン県で4月に発生した化学廃棄物倉庫火災は放火の可能性があると述べた。

同氏は、産業廃棄物や化学物質を保管している全ての倉庫を検査するよう、関係当局に呼び掛け。

両事件が放火による火災なら、模倣犯の犯行を防ぐことができると述べた。

また、化学物質の保管に関する法律については、処理に対する罰則が規定されておらず、管理者が廃棄物などを放置できる状態に繋がったと指摘した。同委員会は、違反者に懲役5年の罰則を追加する新たな法案を提出。罰金も現在の20万バーツから100万バーツに引き上げる。