タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)が3日発表した4月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は108.16で、前年同月比0.19%増加し、7カ月ぶりに上昇した。

プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、TPSOのプーンポン・ナイヤナパコーン局長は、原油価格の上昇と、猛暑の影響で農産物の生産量が減少し、価格が高騰していることが要因だと述べた。

430品目のうち279品目が値上がりし、53品目は据え置き、101品目は値下がりした。

他国との比較では、タイは引き続き低インフレ国に属しており、3月末時点で136カ国中5番目に低く、ASEAN8カ国中では2番目に低かった。

生鮮食品とエネルギーを除くコアインフレ率は、前年同月比0.37%増。1~4月の平均CPIは、前年同期比0.55%低下した。

5月のCPIは、電気料金や農産物価格の上昇や、原油価格が高水準で推移する可能性により、前年同月比1.0~1.5%上昇すると予測。商務省は2024年のCPIが1.0%の範囲に留まるとしている。