タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)が2025年5月に実施した、「果物の消費行動に関する調査」によると、タイ国民は昨年と同水準で果物を消費しており、ドリアンが最も人気があることが分かった。また、「すぐに食べられる」ことを重視する消費者が増加した。
カオソッドの報道によると、調査は全国3872人を対象に実施した。TPSOのプーンポン局長は、果物の購入場所についての結果を公表。最も多かったのは生鮮市場や露店(40.58%)で、次いでコンビニ・スーパーマーケット(20.89%)、屋台(19.94%)となった。コンビニ・スーパーマーケットの利用者は、昨年の16.86%から上昇した。
また、果物購入場所を決める最も大きい要因は「利便性:29.03%」で、屋台やコンビニ、オンラインストアを利用する人が多かった。次いで、「自分で選ぶ:26.57%」を重視する人は、生鮮市場や露店で購入する人が多かった。「価格」を重視する人は23.27%。
バンコク首都圏の住民は、他地域と比べてオンラインストアで果物を購入する傾向が高かった。
人気のある果物は、オレンジ9.72%、スイカ9.06%、バナナ7.18%、マンゴ6.52%。一方、季節の果物ではドリアンが最も人気で14.14%、次いでリュウガン10.48%、マンゴスチン9.07%。
果物を選択する際に重視することは、味73.05%、価格11.96%、栄養10.56%で、昨年と近い結果となった。
販売形態別では、「丸ごと」が最も人気で53.93%。
年齢別では、60歳以上の消費者の75.13%が「丸ごと」の果物を購入。20~29歳以下の消費者は、カット果物をより多く購入する傾向にあった。所得水準別では、高所得者の方がカット果物をより多く購入していた。
果物の月間消費頻度と消費額については、「月1回」は41.09%、「週1回」は34.56%。地域別では、バンコク首都圏は「週1回」が最も多く37.04%。「1日1回」は13.56%だった。他県では「月1回」が多かった。
都市部の消費者は「鮮度」「利便性」を重視していることから、他県に比べて購入頻度が高く、少量を購入していた。購入費用は1カ月当たり約500バーツ。高所得者ほど消費額が高く、より高級な果物を選択する機会が多いことが分かった。