16日、タイ・カンボジア国境のチョンボック周辺(東北部ウボンラーチャターニー県ナムユーン群チョンボック)をパトロールしていたタイ軍の兵士3人が、地雷を踏んで緊急搬送された。1人は片足を切断する重傷。

地雷はカンボジア軍が最近になって敷設したものと見られている。

MGRオンラインの記事によると、タイとカンボジアは1999年、対人地雷の使用を禁止するオタワ条約を批准している。情報筋はチョンボック周辺の地雷について、タイとカンボジアの両軍が5月28日に同地域で衝突した後、6月1日にカンボジア軍が敷設したと報告。6月8日、両軍は同地域からの撤退で合意していた。

兵士3人が踏んで負傷した地雷は、ロシア製のPMN-2対人地雷。同地域の地雷は、5月28日より以前、除去済みと宣言を出していた。同種の地雷をタイ軍は使用していない。

その後の調査で、7月1日から3日の間に、カンボジア兵が地雷335個を敷設したことが判明。7月8日には106個、10日には120個を仕掛けたとされる。

タイ軍は15日、PMN-2対人地雷をチョンボック付近で4個発見していた。情報筋は、証拠写真から、地雷は古いものではなく、最近敷設されたものだと判断したという。

一方、タイ陸軍報道官は、地雷の敷設時期をまだ確認していないと述べた。

ペートンターン・シナワット首相兼文化大臣は18日、ドンムアン空軍基地からウボンラーチャターニー県へ向かい、重傷を負った兵士を慰問した。ペートンターン首相は自信のX(旧ツイッター)で、「兵士の祖国に対する献身に敬意を表する。この事件で影響を受けた人に対する補償措置を全力で講じることが重要だ」と投稿した。

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