タイとカンボジアの一般国境委員会の開催を受け、在タイ日本国大使館の公式フェイスブックが10日に更新した投稿に対し、激しい批判や失望の声が殺到している。投稿内容が間違って解釈されている可能性がある。


同委員会は10日、重火器の撤去や国境の部分的開放で合意。外務省は10日、「ASEAN監視団の設置、地雷除去及び物流再開といった点について議論の進展があったことは、両国の停戦合意を前進させるために重要な成果であり、日本政府としてこれを歓迎します」と報道官談話を発表していた。

MGRオンラインの報道によると、同大使館は10日、外務省の公式フェイスブックが投稿した同談話を引用し、タイ語翻訳を添えて投稿。その後、約3000件のコメントが殺到し、「なぜ日本がタイとカンボジアの問題に介入してくるのか?」「タイの主権を重要視するべきだ」「なぜ国境検問所の再開を支持するのか」など、怒りをにじませた意見が多数を占めている。

こうした騒動の要因として、談話の投稿内容が誤解された可能性がある。現地メディアのカオソッドは英語版の記事で、「日本が国境再開を提案した」と報道。実際の談話の中には「提案した」という文言はないが、日本が国境再開を求めているかのような誤解が広がり、特にタイの愛国者の間で強い批判の対象になっている可能性がある。

編集部おすすめ