マンUのサンチェス photo/Getty Images
英紙が2013年からの補強を振り返る
名将アレックス・ファーガソン氏が退任してから迷走が続いているマンチェスター・ユナイテッドだが、その原因の1つに補強の失敗が挙げられる。監督交代が続いて選手補強の方針が定まっていないこともあるが、多額の資金を投じて獲得した選手たちが期待通りの働きをしてくれないケースがあまりにも目立つ。
そこで英『The Sun』はエド・ウッドワード氏がCEOに就任した2013年からの補強を振り返り、獲得された選手が成功か失敗かを評価している。もちろんヒットと呼べる補強もあるのだが、失敗の多さを見るとこの約5年間の補強は褒められたものではない。
まず成功と評価されたのは、ファン・マタ、アンデル・エレーラ、ルーク・ショー、ダレイ・ブリント、エリック・バイリー、アントニー・マルシャル、ズラタン・イブラヒモビッチ、ネマニャ・マティッチ、ジオゴ・ダロト、リー・グラントの10名。
イブラヒモビッチはヨーロッパリーグ制覇にも貢献するなど一定の働きを見せたが、すでにクラブを去った。ブリントもアヤックスへ移籍しており、今夏にはエレーラが退団する。一応成功とされているが、マタやバイリー、マルシャルもスタメンは確保できていない。何とも寂しい10人と言えるのではないだろうか。
一方で失敗組の名前は豪華だ。マルアン・フェライニ、マルコス・ロホ、アンヘル・ディ・マリア、メンフィス・デパイ、バスティアン・シュバインシュタイガー、マッテオ・ダルミアン、モルガン・シュナイデルラン、ヘンリク・ムヒタリアン、ポール・ポグバ、ロメル・ルカク、ヴィクトル・リンデロフ、アレクシス・サンチェス、フレッジ。
納得できない者もいるだろう。ポグバも今季は結果を出し、センターバックのリンデロフもようやく能力を発揮してきた。失敗と評価するのは厳しすぎるようにも思えるが、同メディアはポグバが移籍金額ほどの活躍は見せていないと指摘し、リンデロフもこれまでにミスが多すぎたことを問題に挙げている。
これだけ失敗組の方が多いとなれば、結果が出ないのも当然だ。失敗組に並ぶ名前はワールドクラスの選手ばかりだが、マンUは今後どのように補強を進めていくべきなのか。ただ名の知られた選手を高額な移籍金で連れてくるのは補強とは言えず、しっかりとプランを固めてから補強に動くべきだろう。