ポグバがプレイしていたクラブは…… photo/Getty Images
タレント育成のスペシャリストたち
今夏の市場ではバルセロナ入りが決まっているMFフレンキー・デ・ヨング、そのバルセロナやマンチェスター・ユナイテッドが追いかけているとされるDFマタイス・デ・リフトなど、アヤックスの若手が主役となる。アヤックスは育成に長けたクラブで、これまで優れたタレントを何人も輩出してきた実績がある。
ただし、育成に長けたクラブはアヤックスだけではない。『90min』はアヤックスを含め近年育成で結果を出しているクラブを7つ紹介。その中には現在日本人選手が所属しているクラブも入っている。
1.ドルトムント
タレントを手放すつもりはないのだろうが、近年のドルトムントは自分たちが育てたタレントをバイエルンに奪われてきた。ロベルト・レヴァンドフスキ、マリオ・ゲッツェらがそうで、ドルトムントは安く選手を獲得して高値で売却するやり方が続いている。2012年にマンUへ移籍した香川真司もその1人だ。
2.スポルティング・リスボン
スポルティング・リスボンといえば、クリスティアーノ・ロナウドがプレイしていたクラブだ。ポルトガルを代表する名門クラブで、ジョアン・モウチーニョやジョゼ・フォンテ、セドリック・ソアレスなどEURO2016を制したチームにもスポルティング出身の選手は多い。
今夏には得点力抜群のMFブルーノ・フェルナンデスが羽ばたこうとしており、それも今回リストアップされた理由だ。
3.アンデルレヒト
ベルギーの名門アンデルレヒトといえば、選手兼監督として復帰することが決まったヴァンサン・コンパニの出身クラブだ。コンパニはアンデルレヒトの下部組織を経て、ドイツのハンブルガーSVへと移籍した。
コンパニの他にもベルギー代表FWロメル・ルカク、MFユーリ・ティーレマンスなどベルギー代表にタレントを送り込んでいる。
4.ル・アーブル
フランスのル・アーブルは2003-04シーズンから2部でのプレイが続いており、決して強豪というわけではない。しかし、輩出してきたタレントは実に豪華だ。昨年のロシアワールドカップ優勝メンバーだったフランス代表MFポール・ポグバ、DFバンジャマン・メンディ、GKスティーブ・マンダンダもル・アーブルに在籍していた経験を持つ。
他にもディミトリ・パイェ、マンチェスター・シティで活躍するリヤド・マフレズもル・アーブルに所属していた。同メディアはプレミアリーグのクラブもル・アーブルのタレントにもう少し気を配るべきと伝えており、今後も優れたタレントが出てくるはずだ。
5.フローニンヘン
フローニンヘンは現在日本代表MF堂安律が所属しており、堂安もステップアップが近いと言われている。有名なところはアリエン・ロッベン、フィルジル・ファン・ダイク、ルイス・スアレスといったところで、このワールドクラス3人もフローニンヘン出身だ。
先日にはバルセロナに18歳のMFルドビト・レイスが引き抜かれており、エールディヴィジを代表する育成クラブだ。
6.チャールトン・アスレティック
こちらはやや小粒な印象があるかもしれないが、今季リヴァプールで大きく飛躍したDFジョー・ゴメス、ニューカッスルでプレイするMFジョンジョ・シェルヴェイ、イングランドの世代別代表に選ばれてきたFWアデモラ・ルックマンらを輩出している。チャールトンは近年2部と3部を行き来するシーズンが続いているが、代表選手を輩出できているのは興味深い。
今季はアヤックスが驚くほどの躍進を遂げることになったが、来季ブレイクするヤングタレント軍団はどこになるのか。