CL決勝では早々にリヴァプールにPKが photo/Getty Images
EURO2016決勝も担当した名審判が語る
チャンピオンズリーグ決勝は堅いスタートになるかとも思われたが、リヴァプールとトッテナムの一戦は早い時間帯から動いた。リヴァプールFWサディオ・マネがフワリと浮かしたボールがトッテナムMFムサ・シソコの手に当たり、ハンドでPKと取られたのだ。
このハンドは色々と議論を招いたが、マネがクレバーだったと称えるしかないだろう。狙ってやったのかは分からないが、あれがPKと判定される場合は今後も同じようなことを仕掛けるアタッカーは増えるはずだ。
英『Daily Mail』によると、過去にチャンピオンズリーグ決勝やEURO2016の決勝を担当したマーク・クラッテンバーグ氏も今回の判定を支持しており、今後も似たようなケースが増えるかもしれないとコメントしている。
「マネはクレバーな方法でシソコの腕の方へボールを上げ、PKを奪った。そして来季からもっと同じものを見ることになるかもしれない。あれはPKで、主審もPKを選択するしかなかった。人々が厳しい判定と言うのも理解できる。ボールはシソコの胸に当たってから手に当たっているからだ。だが、シソコは腕をめいいっぱい広げていたし、自然な位置にはなかった」
クラッテンバーグ氏は、自身もかつてリヴァプールVSマンチェスター・ユナイテッドの試合でルイス・スアレスの浮かせたボールがラファエウの手に当たったプレイでPKと吹いたことを振り返っている。今後も似たような形でのPKが増えるかもしれない。故意のハンドではないが、DFはこれまで以上にペナルティエリア内での手の位置を気をつけるべきなのだろう。