PSGのイカルディ photo/Getty Images
サンテティエンヌ戦で驚きの72分
バイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキ、ユヴェントスFWクリスティアーノ・ロナウド、バルセロナFWルイス・スアレスらは現代を代表する名ストライカーだが、今のサッカー界で最もストライカーらしい選手はパリ・サンジェルマンFWマウロ・イカルディなのかもしれない。
昨夏にインテルからパリにレンタル移籍したイカルディは、すぐにリーグ・アンの戦いに適応。
イカルディのストライカーらしいところは、ゴール前での嗅覚で勝負しているところだ。現代は何でも器用にこなすFWが多いが、イカルディはドリブルやパスには目立った特長がない。ゴール前での動き出しで勝負する典型的なワンタッチゴーラーなのだ。
その真価が発揮されたのは、8日に行われたクープ・ドゥ・ラ・リーグ準々決勝のサンテティエンヌ戦だ。先発したイカルディは72分まで出場して3得点1アシストの大暴れだったのだが、データで見るとイカルディのパフォーマンスは何とも面白い。
英『Sportbible』が取り上げているが、イカルディはこのゲームでたった13回しかボールに触っていないという。パス成功数も5本となっており、この内容でハットトリック&1アシストを記録してしまうとは何とも恐ろしい。
仏『Canal+』によると、チームメイトのMFマルコ・ヴェッラッティもイカルディのワンタッチゴーラーとしての特性をよく理解している。
「彼はボールに触れていなくとも、どう得点を奪うか理解している。彼は常に準備ができているんだよ。それがマウロの主な個性だ。
ヴェッラッティ、ネイマール、キリアン・ムバッペなどパリにはワールドクラスのタレントが溢れており、次々とチャンスボールが放り込まれる展開はイカルディにとってプレイしやすいものなのだろう。
インテル時代以上の爆発ぶりを披露しており、現代で最もストライカーらしいとも言えるイカルディがどこまで得点数を伸ばしてくるのか楽しみだ。
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