タッチライン際から檄をを飛ばすガットゥーゾ photo/Getty Images
[4-1-4-1]でソリッドな守備
ナポリは25日、チャンピオンズリーグの・ラウンド16の1stレグでバルセロナと対戦した。
ホームでの戦いということもあり、30分にドリース・メルテンスのゴールで先制して前半をリードして折り返したが、57分にアントワーヌ・グリーズマンに同点ゴールを許し、1-1のドローで試合終了のホイッスルを迎えている。
近年のナポリといえば、マウリツィオ・サッリ時代の華麗なパス回しで攻撃を組み立てるサッカーが代表的。また、昨季のカルロ・アンチェロッティ体制でもリーグ2位の得点力を誇るなど、守備よりも攻撃のイメージが強いクラブであるだろう。しかし、昨年12月に就任したジェンナーロ・ガットゥーゾのもとでは、これまでとは違う新たなストロングポイントを持つチームとなるかもしれない。
現役時代の自身のポジションがボランチで、どちらかというと“守備の選手”だった影響もあるのか、過去に率いたピサやミランでもまずは組織的な守備をチームに植え付けることを徹底してきたガットゥーゾ。それはナポリに来てからも変わっておらず、これまでも試合後の会見で守備面の課題を口にすることが多い。ただ、今回のバルセロナ戦でかなりの手応えを掴めたのではないか。
バルセロナに7割近いボール支配率を許すも、ナポリは[4-1-4-1]のブロックを敷き、コンパクトな守備でほとんど相手にチャンスを作らせず。それどころか、あのバルセロナの選手たちがボールの出しどころに困り果てているようにも見えた。スペイン『EL CHIRINGUITO』によると、実際にピッチに立っていたバルセロナMFセルヒオ・ブスケツも試合後のインタビューで「難しい試合だった。特に前半のナポリはソリッドだったね。[4-6]のブロックを作ったりもしていたし、あれではスペースを見つけるのは不可能だ」などと述べていたという。
ソリッドな守備からの鋭いカウンターで、バルセロナを苦しめたナポリ。2ndレグもこの調子で相手の良さを消し、次のステージへコマを進めることができるのか。ガットゥーゾが作り上げる新たな姿でCLでの飛躍を狙う。
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