オランダ代表にもコンスタントに選出されているカルスドルプ photo/Getty Images
「この勢いを止めてはいけない」
期待の若手だからといって、必ずしも大きな成功を掴めるわけではない。欧州5大リーグには毎年各国から前途有望なヤングスターが集まってくるが、その中でも定位置を掴み名を揚げることができるのは一部の選手だけだ。
そんなトップレベルの荒波に揉まれ、わずか2年で母国へとんぼ返りすることとなってしまった選手がオランダにもいる。現在フェイエノールトでプレイするオランダ代表DFリック・カルスドルプだ。2017年夏にフェイエノールトからASローマへ移籍したカルスドルプ。前シーズンにフェイエノールトの18年ぶりとなるエールディヴィジ制覇に貢献し、満を持してセリエAに殴り込みをかけた同選手。しかし、このオランダ人は在籍2シーズンで出場わずか15試合。新天地に馴染めないまま昨夏レンタルで古巣に帰還することとなってしまった。
母国復帰が決まった際には、「ローマでは誰とも話さない時もあったよ。あそこで過ごした時間には本当にショックを受けたね」とイタリアで過ごした時間を振り返っていたカルスドルプ。ローマでは相当苦しんでいたのだろう。

カルスドルプは今季古巣であるフェイエノールトにレンタルで復帰した photo/Getty Images
しかし、この母国復帰をキッカケにカルスドルプが復活を果たしていると伊『Gazzetta dello Sport』が伝えている。彼は今季ここまで公式戦24試合に出場し2ゴール5アシストをマークしているのだ。
「カルスドルプは彼本来のレベルに戻りつつあるよ。この調子で活躍を続ければ、彼は代表にとってもすごく役に立つ存在となるだろうね。この勢いを止めてはいけないよ」
レジェンドも感じとっているオランダ代表DF復活の予兆。はたして、カルスドルプは自身がプロキャリアをスタートさせた地でトップフォームを取り戻すことができるのか。25歳がエールディヴィジを支配する日はそう遠くないかもしれない。
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