バルセロナのメッシ photo/Getty Images
スカウトになる未来はないと英メディアばっさり
今から4年前の2016年、バルセロナFWリオネル・メッシがadidasのキャンペーンの中で「将来スターになる見込みのある若手選手」を数名選出する企画が行われた。
あれから4年が経ったのだが、今になってこの企画が注目を集めている。
1.パトリック・ロバーツ(MF/23歳)
当時はマンチェスター・シティからセルティックにレンタル移籍しており、メッシと比較されていたこともある。しかし今もレンタル移籍ばかりが続いており、今年1月にはミドルズブラへのレンタル移籍が決まったばかり。お世辞にも成功のキャリアとは言えない状況だ。
2.ジャン・ケビン・オーギュスタン(FW/22歳)
パリ・サンジェルマンのユース組織で育ったオーギュスタンは、世代別フランス代表でもU-19欧州選手権を制するなど結果を残してきた。
しかしパリではポジションを確保できず、その後移籍したライプツィヒでも状況は変わらず。今年1月には再起をかけてイングランド2部のリーズ・ユナイテッドにレンタル移籍している。
3.ガブリエウ・ボスキリア(MF/24歳)
2015年にブラジルからモナコへと移籍してきたボスキリアは、2016-17シーズンにリーグ戦で11試合6得点と見事な成績を残した。ここまでは順調だったが、その次の2シーズンではまさかの無得点。欧州では成功できず、今年1月にはブラジルのインテルナシオナルに移籍することとなった。

コンサドーレ札幌のチャナティップ photo/Getty Images
4.チャナティップ・ソングラシン(FW/26歳)
やや意外な名前かもしれない。タイのチャナティップといえば、2017年からコンサドーレ札幌でプレイしている選手であり、日本のサッカーファンにとってはお馴染みのプレイヤーだ。
当時タイのムアントン・ユナイテッドでプレイしていたチャナティップもこの企画で名前が挙げられており、「タイのメッシ」と呼ばれてきた。日本のサッカーファンにとって、チャナティップは決して失敗ではないはずだ。
5.ダビデ・カラブリア(23歳/DF)
カラブリアは4年経った今もミランでプレイを続けているが、右サイドバックとして期待通りの成長を遂げているかと言われると答えに詰まる。まだワールドクラスとは言いにくいだろう。
6.ナタン(MF/24歳)
先ほど紹介されたボスキリアと似ている。2015年にブラジルのアトレティコ・パラナエンセからチェルシーに移籍したが、チェルシーでありがちなレンタル地獄にはまってしまった。フィテッセ、アミアン、ベレネンセスと欧州でレンタル移籍を続け、今はブラジルのアトレティコ・ミネイロにレンタル移籍している。
7.カスパー・ドルベリ(FW/22歳)
このリストの中ではヒットしている方だろう。2016-17シーズンにはアヤックスでシーズン23得点を記録するなど、当時10代ながら結果を残した。
そこからアヤックスでは当たりが出なかったが、移籍したフランスのニースでは今季リーグ戦11得点を決めている。デンマーク代表の方でもプレイしており、まずまずの4年間か。
英『GIVE ME SPORT』は、このリストを見て「メッシが将来スカウトになることはない」と冗談交じりに締め括っている。もちろん当時のメッシも企画の一環として選んだだけで、そこまで真剣にチョイスしたわけではないだろう。
とはいえ、選んだ選手の大半が苦戦しているのは何とも興味深い。メッシはスカウトに向かないか。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/