ブラジル代表のロナウド photo/Getty Images
元祖怪物の才能はピカイチだったが……
リオネル・メッシVSクリスティアーノ・ロナウドの比較もよく行われるが、ここ最近話題を呼んでいるのが「ロナウド対決」だ。
ブラジルの元祖怪物FWであるロナウドと、今も現役プレイヤーとして躍動するクリスティアーノ・ロナウド。
英『The Sun』によると、インテルで元祖怪物ロナウドと一緒にプレイしたことがある元イタリア代表FWクリスティアン・ヴィエリは、元祖怪物ロナウドの方をプッシュする。
「私はロニーと友人だが、彼は全てを持っていた。爆発的で、スピードもあってパワフルだ。彼はダンサーのように見えたし、ボールとともに踊っているようだった。私はブラジルのロナウドがクリスティアーノ・ロナウドより上だと言うよ」
元チームメイトということもあり、生で見ていた衝撃は相当のものがあったのだろう。ただし、ヴィエリはクリスティアーノ・ロナウドについても「彼は兵器だ」と絶賛している。クリスティアーノ・ロナウドの残してきた成績も普通ではないのだ。

こちらはポルトガル代表のロナウド photo/Getty Images
同メディアはデータで2人のロナウドを比較しているが、甲乙つけがたい。
紹介されているデータでは、元祖怪物ロナウドはクラブで通算462試合出場326ゴール、クリスティアーノ・ロナウドは793試合で610ゴール。1試合平均得点数は元祖怪物ロナウドが0.7点、クリスティアーノ・ロナウドが0.8点となっており、試合数が多いにも関わらずクリスティアーノ・ロナウドが得点率で上回っているのは見事と言うしかない。
代表でも元祖怪物ロナウドはブラジル代表で98試合62ゴールだが、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドは164試合で99ゴール。
違いがあるとするならば、タイトルの数だろうか。元祖怪物ロナウドが17のタイトルを獲得しているのに対し、クリスティアーノ・ロナウドは倍近い32のタイトルを獲得している。バロンドールも元祖怪物ロナウドが2回、クリスティアーノ・ロナウドは5回だ。
ただ、同メディアは元祖怪物ロナウドがワールドカップを制していることに触れている。ロナウドは主役としてチームを優勝に導いた2002日韓ワールドカップに加え、出番こそなかったが1994アメリカワールドカップも優勝を経験している。経歴上はワールドカップを2度制しているのだ。
しかも日韓ワールドカップでは8得点を奪って得点王。コパ・アメリカも2度制しており、1999年大会では得点王に輝いている。クリスティアーノ・ロナウドはEURO2016と昨年のネーションズカップを制しているが、ワールドカップはベスト4が最高だ。ワールドカップでの活躍では元祖怪物ロナウドが上をいく。
ヴィエリはクリスティアーノ・ロナウドについて「兵器」とのワードを使用しているが、元祖怪物ロナウドが天才肌のプレイヤーだとするならばクリスティアーノ・ロナウドは時間をかけて強化されたマシーンと言えよう。
どちらが上かを決めるのは難しいが、ヴィエリは元祖怪物ロナウドに一票だ。サッカーファンはどちらを推すだろうか。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/