2000-01シーズンのユヴェントス戦における交代を振り返ったトッティ photo/Getty Images
「完璧な交代だった」
サムライフットボーラーの記憶。これまで欧州で活躍した日本人選手というのは何人かいるが、その中でも特別な輝きを放った選手がいる。
その中田氏の伝説の一つとして今でもファンの間で語り継がれているのが、2000-01シーズンの終盤におけるユヴェントス戦だ。中田氏は所属するASローマが0-2と劣勢で迎えた60分、主将の元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティと交代してピッチに立つと、79分に1点差に詰め寄る豪快なミドルシュートを突き刺した。それだけでは終わらない。後半アディショナルタイムにはまたも強烈なミドルシュートをお見舞いし、値千金の同点ゴールをお膳立て。サムライMFの大活躍でローマはスクデットを奪うことに成功したのだ。
当時、日本のファンは中田氏が披露したパフォーマンスにさぞ興奮したことだろう。しかし、一方で中田氏と入れ替わりでピッチを後にしたトッティ氏はこの交代劇をどう思っているのだろうか。これまでも何度か肯定的な意見を述べている同氏だが、自身のInstagramアカウントで行ったライブ配信にて“ローマの王子”は自身の見解を改めて次のように語った。

かつてローマで共闘した中田(左)とトッティ(右) photo/Getty Images
「あの時は試合の状況を好転させなければいけなかったから、(ファビオ・)カペッロは良い仕事をしたと思うよ。あの交代で全てが変わったんだ。ナカタは1点差に迫るゴールを決め、同点に追いつくキッカケとなるシュートを放った。
交代は素晴らしい采配だったと、当時指揮官を務めていたカペッロ元監督を称賛したトッティ氏。自身の中には相当悔しい思いもあったはずだが、このレジェンドは今も変わらず中田氏の活躍を認めているようだ。
ローマにおける“伝説の試合”として、今も記憶に残る2000-01シーズンのユヴェントス戦。当時、中田氏は確実にサッカー界の中心にいたと言っていいだろう。
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