ドルトムントのバーゲン補強を代表する存在ギュンドアンと香川 photo/Getty Images
ハーランドでも高い方?
ドルトムントが今冬にザルツブルクからFWアーリング・ハーランドを2000万ユーロの移籍金で獲得した時、お買い得との印象が強かった。すでにチャンピオンズリーグでも結果を出していた19歳の大型ストライカーを2000万ユーロで獲得してしまうところに、ドルトムントの補強上手ぶりが表れている。
しかし、過去のドルトムントの補強を振り返れば2000万ユーロでも高額な方だ。もっとお得な大ヒット補強を次々と実現してきたのがドルトムントというクラブなのだ。
英『Squawka』は「ハーランドより安い、ドルトムント最高のバーゲン補強」と題し、改めて過去の補強を振り返っている。
多いのは400~600万ユーロあたりの移籍金でタレントを引き抜くケースだ。DFマッツ・フンメルスは2009年に420万ユーロ、同じく420万ユーロでチリのコロコロからFWルーカス・バリオス、550万ユーロでMFイルカイ・ギュンドアン、FWロベルト・レヴァンドフスキはもっと安い400万ユーロだ。
いずれもトップレベルのタレントへ成長することになり、ドルトムントの目利きが抜群に優れていたことが分かってくる。そしてもちろん、彼らより桁違いに安い日本代表MF香川真司のことも忘れてはいけない。
香川は2010年夏に僅か35万ユーロの移籍金でセレッソ大阪からドルトムントへ移籍。同メディアはドルトムントが欧州以外にも網を広げていたことを称えており、世界中がビックリする補強だったと言える。
同メディアは当時の香川のことを「ダークホースのタレント」と表現しているが、まさにそれが正しい。ドルトムントが獲得するまで、欧州のサッカーファンで香川を知っていた人はあまり多くなかったはずだ。
さらに無料のケースまで含めるならば、今もドルトムントでプレイするDFウカシュ・ピシュチェクはヘルタ・ベルリンからフリーで加わった選手だ。
1000万ユーロ台まで範囲を広げてもFWマルコ・ロイス(1700万ユーロ)、FWウスマン・デンベレ(1500万ユーロ)、ピエール・エメリク・オバメヤン(1300万ユーロ)と、彼らの実力を考えればお得な方だ。
これほどお金をかけることなく実力者を揃えられるクラブも珍しい。香川はその代表とも言うべき存在で、その後の活躍も考えればドルトムントの歴史に残る大バーゲン補強で間違いない。
今も水面下でのスカウト活動は続いているはずで、次なるサプライズ補強に期待だ。
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