リヴァプールの左サイドを支えるロバートソン photo/Getty Images
守備能力に集まる注目
今季ここまでイングランド・プレミアリーグで首位を独走するリヴァプール。その攻撃力を支えているのが、サイドバックのオフェンス性能の高さだ。
特に右サイドを担当するトレント・アレクサンダー・アーノルドには各方面から称賛が絶えない。優れたキック精度でチームのプレイスキッカーも務める彼は、サイドバックでありながらリーグ屈指のチャンスメイカーとして広く認知されている。しかし、その逆サイドで奮闘する男も忘れてはいけない。左サイドを担当するアンドリュー・ロバートソンである。
若さやインパクトの強さからA・アーノルドばかりにスポットライトが当たりがちだが、ロバートソンもリヴァプールのサイドアタックに必要不可欠な人物であることに違いはない。2019-20シーズンはリーグ戦中断前までで7つアシストのアシストを稼いでいる。A・アーノルドが右サイドで自由に動けるのは、反対側のサイドの彼もまた驚異であるからに他ならないだろう。
そんなA・アーノルドにも負けぬ優れた攻撃性能を発揮するロバートソン。しかし、彼に関して注目すべきはそれだけでないと、かつてリヴァプールでプレイしたファビオ・アウレリオ氏は主張する。クラブ公式サイトのインタビューに登場した同氏がロバートソンに関して称えたのは守備面だ。
「ロバートソンは一種の完璧なプレイヤーだ。前向きにも後ろ向きにもスプリントできるし、守備はとにかく素晴らしい。
攻撃参加をした後にロバートソンが披露する帰陣の速さにも着眼している様子のアウレリオ氏。ユルゲン・クロップ監督の志向する攻守にエネルギッシュなサッカーの1ピースとして欠かせない存在。ロバートソンをそんなふうに評価している。
サッカー界には攻撃参加をしたきり敵陣からなかなか帰ってこないサイドバックもいるが、その点は完璧に全ての任務を遂行するロバートソン。 ワールドクラスが多いリヴァプールで話題に上ることこそ少ないものの、この26歳は確実にチームの勝利に寄与している。
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
電子マガジン最新号は、「欧州サムライ伝説」。中田英寿、小野伸二、中村俊輔など……、欧州で日本人フットボーラーの道を切り開いたパイオニアたちの偉業を、貴重な写真とともに振り返ります。
http://www.magazinegate.com/theworld/