リヴァプールの南野 photo/Getty Images
難しすぎる偽9番
サッカーの世界では何人か「替えの効かない選手」というものが存在する。リヴァプールならばFWロベルト・フィルミーノがそれに当たるのではないか。
いわゆるフィルミーノ・ロールは独特だ。ポジションこそ最前線だが、両翼のモハメド・サラーとサディオ・マネの能力を引き出すのがメインの仕事になっている。
さらに守備でも献身的に走り、時には自陣まで戻る。もちろんFWとしてゴール前での仕事も忘れない。フィルミーノだからこそ出来る仕事であり、他の選手が同じ仕事をこなすのは難しい。
その数少ない候補者の1人と考えられているのが、今冬にザルツブルクから獲得した日本代表FW南野拓実である。
世界的にはまだ無名に近い存在だったかもしれないが、南野の獲得は上手くいけばビッグヒットになる可能性を秘めている。
『SportKeeda』は企画の中で「フィルミーノの代わりになり得る選手」を数名リストアップしているが、その1人にはもちろん南野もリストアップされている。
リヴァプールの[4-3-3]はフィルミーノが下がってくるため、実質[4-3-1-2]のような形になっている。南野はトップ下もこなす選手であり、ザルツブルク時代にはファン・ヒチャン、アーリング・ハーランドの能力を引き出す役割をこなしていた。
さらにザルツブルクで守備意識も徹底的に鍛えられている。セレッソ大阪時代から負けん気の強いヤンチャな選手であり、ボールを奪い返すことにもかなり貪欲なタイプだ。
「南野はまだリヴァプールのスタイルに適応している最中だが、クロップのやり方を熟知すればフィルミーノと同じくらいの脅威になるかもしれない」
同メディアもこのように伝えており、南野こそフィルミーノの替えに最もふさわしい存在なのかもしれない。
例えば他にフィオレンティーナFWフェデリコ・キエーザもリストアップされているが、キエーザの場合はフィルミーノ以上の得点力と評価されている。しかし、創造性は落ちるとマイナスポイントも指摘されている。
守備の部分を無視するならば、ユヴェントスFWパウロ・ディバラも候補者になるだろう。創造性、得点力の両方でディバラならフィルミーノを上回るかもしれない。
とはいえ、ディバラ、それこそバルセロナFWリオネル・メッシの獲得など現実的なプランではない。資金面を考えても、やはり南野こそベストな選択肢だったか。
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