今季圧巻のパフォーマンスを披露したレヴァンドフスキ photo/Getty Images
バロンドールはなくても記憶に残る
2019-20シーズンのサッカー界における主役は間違いなくこの男だったと言っていいだろう。圧巻の得点力でバイエルン・ミュンヘンの3冠達成の多大な尽力を果たした男。
今季レヴァンドフスキが決めた得点数は驚異の「55」。シーズン50得点以上という数字はクリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシにしか達成し得ないと思っていたファンも多かったはずだが、この男は見事その大台を突破してみせた。チームの3冠に大きく貢献しただけでなく、その全てのコンペティションで得点王を獲得した怪物FWには各方面から絶賛の声が絶えない。
この成績であれば、レヴァンドフスキはあらゆる賞を総ナメにすることも可能だろう。しかし、その中でも最高の栄誉と言える賞をレヴァンドフスキは受賞できないことが濃厚だ。仏『France Football』は新型コロナウイルスの影響により公正な判断ができないとして、今年度のバロンドール中止を発表したのだ。選考さえ行われれば受賞の最右翼とも言えたレヴァンドフスキだが、不運としか言いようがない。
しかし、バロンドールという称号がなくても、今季のレヴァンドフスキはサッカーファンの記憶に残り続けるはず。そう主張するのは元ポルトガル代表FWヌーノ・ゴメス氏だ。米『Stats Perform』のインタビューに対して、同氏は今季最高の輝きを放ったポーランド代表FWを次のように称賛している。
「今季のレヴァンドフスキのパフォーマンスは、バロンドールを受賞するに相応しいものだった。
圧倒的な活躍で人々に強烈なインパクトを残した2019-20シーズンのレヴァンドフスキ。バロンドールの中止は残念だが、我々は今後も彼の素晴らしい活躍を忘れることはないだろう。とはいえ、今の彼ならば来季もシーズン50得点を達成することができそうな雰囲気がある。気を取り直して、レヴァンドフスキは来年度のバロンドール獲得を目指してほしいところだ。
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