バルセロナのデンベレ photo/Getty Images
バルサは本当に手放してもいいのか
バルセロナの前線では17歳のアンス・ファティも成長し、リオネル・メッシ、フィリペ・コウチーニョ、アントワーヌ・グリーズマンと豪華なタレントが顔を揃えている。さらには指揮官ロナルド・クーマンがオランダ代表で信頼を置いてきたリヨンFWメンフィス・デパイ獲得に動くとの話もあり、実現すれば前線は超がつくタレント集団となるだろう。
そんな中、厳しい状況にあるのが23歳のFWウスマン・デンベレだ。
デンベレは2017年夏にドルトムントから1億500万ユーロもの移籍金で加わったが、この3年間は非常に苦い時間を過ごしてきた。何よりの問題は怪我を繰り返してしまったことで、筋肉系のトラブルが絶えないガラスのアタッカーとなってしまった。
今ではマンチェスター・ユナイテッドが獲得に動いており、デパイを獲得するならデンベレは売却候補となるだろう。しかし、本当にデンベレを手放してもいいものか。
デンベレは怪我が続いてきたが、まだ23歳と若い。左右両足を遜色なく使いこなすドリブルはキレ味抜群で、テクニックならば同じフランス代表のFWキリアン・ムバッペをも上回ると言っても大袈裟ではないだろう。左右両方のサイドをこなせることも強みだ。
好調時のデンベレの凄さはバルセロナのサポーターも理解しているはずで、怪我の問題さえ克服できればデンベレは大きな戦力となるはず。スペイン『MARCA』のハイメ・リンコン記者も、デンベレ売却はジョゼップ・マリア・バルトメウ会長時代の新たな間違いになると警告を発している。
デパイも実力の高い選手ではあるものの、デンベレより上かは分からない。同記者もデンベレが他クラブで輝く姿を見れば、バルセロナがきっと後悔するはずと考えている。
デンベレがバルセロナで華麗なる復活を遂げるシナリオはないのか。今はファティの方が人気を高めているが、好調時のデンベレならばまだファティを超えることも可能なはずだ。