ビジャレアルの久保 photo/Getty Images
かかる大きな期待
ここまでリーグ戦でたった54分。これは今夏ビジャレアルにレンタル移籍した日本代表MF久保建英に与えられているプレイタイムだ。
あまりにも少ない時間だが、久保の評価は依然として高い。なぜビジャレアル指揮官ウナイ・エメリがチャンスを与えないのかとの指摘も目立ち、この54分間でも久保は十分なインパクトを与えている。
昨季マジョルカにレンタル移籍していた久保にとって、今季のビジャレアル行きは明らかなステップアップだ。ヨーロッパリーグ出場権も持つビジャレアルでプレイすることで、さらに上の世界を知ることができると期待されているのだ。
ただ、これはビジャレアルにとっても大きな補強だ。久保は単なる若手ではなく、すでにリーガで違いを生み出せることを証明済みの即戦力チャンスメイカーと言っていい。
『90min』は「今夏のリーガ・エスパニョーラで起きた移籍TOP10」なるランキングを作成しているが、ここでも久保を7位に選んでいる。
所属元のレアル・マドリードにとっても、獲得したビジャレアルにとっても良い動きと考えられているのだ。その評価はプレイタイムが54分間に留まっている今も変わらない。
またビジャレアルでは、同メディアの企画で10位にバレンシアから獲得したMFフランシス・コクラン、MFダニ・パレホが3位に入るなど、新戦力の補強で成功を収めたと評価されている。
エメリにはこの新戦力を活かし、リーグ戦とヨーロッパリーグの両方で好成績を残すことが求められている。
ちなみに同ランキングでは2位がレアル・ソシエダにフリーで移籍したMFダビド・シルバ、1位はバルセロナからアトレティコ・マドリードに移籍したFWルイス・スアレスとなっている。
久保はこのランキングでも最年少プレイヤーであり、単なる若手のレンタル移籍でないことは明らか。ビジャレアルでも早々にポジションを掴んで暴れることが期待されているが、それに応えることはできるのか。今後の進展に注目したい。