4-2-3-1のバルサ“右サイド”はどうなる 気になるグリー...の画像はこちら >>

バルセロナのグリーズマン photo/Getty Images

フランス代表にとっても気になる問題

ロナルド・クーマン体制で新たなスタートを切ったバルセロナでは、攻撃陣が序盤から元気だ。

17歳のFWアンス・ファティ、復活したMFフィリペ・コウチーニョ、そして今季も主役のリオネル・メッシと、スタートはまずまずだろう。

ただ1人アントワーヌ・グリーズマンを除いては。

先日もフランス代表監督ディディエ・デシャンがグリーズマンの起用法にモノ申していたが、クーマン体制のバルセロナにてグリーズマンは[4-2-3-1]の右サイドを任されている。グリーズマンは右サイドもこなせる選手だが、現時点で能力を100%発揮できているとは言い難い。

攻撃はサイドバックのジョルディ・アルバ、ウイングのファティがいる左サイドを中心に回る機会が多く、『90min』によれば4-0で勝利した開幕節・ビジャレアル戦では攻撃の46%が左サイドを経由していた。その一方でグリーズマンのいる右サイドは26%だ。

同メディアもクーマンが[4-2-3-1]のシステムに固執するなら、コウチーニョが務めるトップ下が1番合っているのではないかとの見方を示している。とはいえ、今の流れを考えるとコウチーニョとメッシを中央から外すのは難しいか。

右サイドに関してはアヤックスから獲得した攻撃的サイドバックのセルジーニョ・デストがフィットすれば、もう少し活性化されるかもしれない。それがいつのことになるかは分からないが、今の段階ではアルバ&ファティの左サイドの方が攻撃はスムーズと評価されている。

グリーズマンはフランス代表でも攻撃陣のエースで、来夏のEURO2020と2022年のカタールワールドカップでも重要な役割を果たすだろう。フランス代表としてはグリーズマンにバルセロナで良いフォームを維持してもらう必要がある。

29歳という年齢を考えるとキャリアの岐路に立っていると言えるが、バルセロナで100%満足できる環境を作り出せるか。
メッシがいる以上は主役になるのも難しく、アトレティコ・マドリード時代ほどの輝きを放つのは困難か。

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