マンUで苦しい時間が続くジェイムズ photo/Getty Images
中央での起用も考慮すべきか
マンチェスター・ユナイテッドで苦境に立たされているスピードスター。そう聞けば、誰もが思い浮かべるほどにウェールズ代表FWダニエル・ジェイムズは苦しい状況に追い込まれていると言っていい。
加入当初こそ持ち前のスピードを活かしてサイドを切り裂いていた同選手だが、時間の経過とともに屈強なプレミアリーグのDFたちには通用しない場面が増えてきた。加速力はピカイチだが、武器はそれだけ。FWメイソン・グリーンウッドが台頭してからは、すっかりベンチスタートの機会が多くなってしまった。
今後もこの状況が続くようであれば、ジェイムズは何かを変えなければならないだろう。では、その何かとは一体どんなものなのだろうか。ウェールズ代表で彼を指導するライアン・ギグス監督が提案するのはポジションの変更だ。現在はマンUでサイドアタッカーとしてプレイするジェイムズだが、彼は中央でもその強みを活かせるはずと同監督は次のように述べている。英『THE Sun』が伝えた。
「ウェールズ代表における最新の試合で、ダンはより中央の位置でプレイした。アイルランド代表戦ではウイング、ブルガリア代表選ではインサイドのFWといった風に私は使い分けたんだ。彼は中央でもプレイできるよ。サイドバックと対峙するよりも、スピードを活かせる場面が増えるかもしれないからね。
昨今、1対1に強い選手が多いサイドバックとマッチアップさせるよりも、彼らほどスプリントが得意ではないセンターバックにジェイムズを当ててみるのはどうかとマンUに提案したギグス監督。今夏エディンソン・カバーニを加えたことによって激戦区となるセンターフォワードだが、オプションの一つとしてジェイムズを考えておくのもアリか。
先日オーレ・グンナー・スールシャール監督は「ダンも重要な戦力の一人」と語っていた。しかし、だからといってジェイムズはいつまでもこの現状に甘んじているわけにもいかないだろう。はたして、ギグス氏が提案するこのスピードスターの“CF起用プラン”は実現するか。マンUのスピードスターは活躍の場を移すことで、また輝き始めるかもしれない。