ヴィッセル神戸のイニエスタ photo/Getty Images
年齢だけで判断すべきではないか
近年は10代の若手が続々と活躍するようになり、17歳や18歳の若さでワールドクラスの評価を得る者も出てきている。
しかし、ベテラン選手たちだってまだまだ頑張っている。
例えばボルドーでプレイする35歳のDFローラン・コシェルニーだ。
アーセナルを去ったコシェルニーのことを追いかけているファンはあまり多くないだろうが、今でもボルドーの最終ラインを束ねる実力者だ。今季も開幕から6試合連続でフル出場し、2勝3分1敗と貢献。この6試合では1失点しか許していない。
フランスで奮闘するセンターバックとしては、今なおポルトガル代表に選ばれているリール所属の36歳DFジョゼ・フォンテも忘れてはならない。
フォンテは開幕から全試合に先発しており、ヨーロッパリーグの方でも勝利に貢献している。派手さはないが、堅実な守備はクラブでも代表でも重宝されている。

ミランのイブラヒモビッチ photo/Getty Images
現在は負傷を抱えているが、マンチェスター・シティにとって欠かせないバランサーである35歳MFフェルナンジーニョも相変わらず評価が高い。
マンCは潤沢な資金力を武器にスター選手を集めているクラブだが、ベテランになってもフェルナンジーニョの重要性は変わっていない。緊急時にはセンターバックもこなすなどサッカーIQの高さには指揮官ジョゼップ・グアルディオラも惚れ込んでいる。
先日のバルセロナとのクラシコでアウトサイドシュートからネットを揺らしたレアル・マドリードMFルカ・モドリッチも元気いっぱいだ。
35歳になったものの、大きな衰えは見られない。テクニックはワールドクラスであり、好調時は1人で中盤を支配してしまうだけの実力を誇る。
また『90min』は、アジアからヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(36)とアル・サッドMFサンティ・カソルラ(35)の名前も挙げている。
日本のサッカーファンがイニエスタのプレイに衝撃を受けたのは1度や2度ではなく、まだ欧州五大リーグでもプレイできる状態にあるはずだ。
カソルラもアル・サッドでは移籍後早々にネットを揺らすなど、欧州を離れるのが早すぎたのではとも言われている。
もちろんミランで活躍する38歳FWズラタン・イブラヒモビッチ、ユヴェントスの35歳FWクリスティアーノ・ロナウドのことも忘れてはならないが、2人は少し別格な鉄人枠といったところか。
こうして見ると、まだまだトップレベルで活躍しているベテラン選手は多い。30代半ばになれば引退を考える選手も増えるが、若者に負けない彼らはまだまだサッカーファンを楽しませてくれることだろう。